サガン鳥栖の観戦記。戦術を分析して分かりやすく説明できるように心がけています。

2008年12月22日

意外なキーパー活用法と高橋オファーと不買運動

横浜FM戦についてはこちらでまとめてみました。

しかしながら、ホント、返す返すも天皇杯は残念やったね!

3点目を取られてもあきらめない姿勢は立派だったと思う。
キックオフからの猛攻でコーナーキックを取ったときは心の底から頑張れ!って思ったよね。
でもさ、最後にコーナーキックが続いたときに浅井も上がっていったじゃん。
この時に思ったけど、これまでもキーパーがセットプレイで上がっていくことって何回もあったよね。
そのときにさ…

意外と点取られてなくね?!

コーナーキックでキーパーもあげてしまったほうが、相手もマークのために戻らないといけないし、失点をせずに済むのかもしれんね!
もし得点したら、チームとして盛り上がる事はこの上ないし。
よく考えたら、チラベルトや大分の西川君がフリーキックを蹴った時に失点したという話もあまり聞かないよね。
来年からは、セットプレイではキーパーを上げていくのが流行るかもしれんね!(笑)

さて、アビスパがロアッソの高橋にオファーだとか。

確かに、単純な戦力としては昨年オファーをだした藤田も、今年、熊本にいながらもゴールランキング上位であった高橋も魅力ではあるよね。彼らの決定力はJ2でも群を抜いているので、チームに入れば間違いなく戦力アップは間違いない。

ただ、九州のチーム間でダービーマッチと銘打って営業戦略に使っている状態でもあり、もちろんサポーターたちも(ダービーという名目についてはひとまず置いておくとして)同じ九州のチームとのダービーには絶対に負けられないという気持ちで戦っている。

言わば、切磋琢磨のライバルとして互いのチームを尊重して勝負を挑んでいるんだよね。そんな間柄のチームであるにも関わらず、相手のエースフォワードに対してオファーをかけるというこの浅知恵というか、粗忽さというか、もう、この気持ちは何か言い表しようもないね。

こてんぱんにやられた高橋には来年は絶対に仕事をさせないぜ!

…っていう気持ちで挑むべき姿がライバルに対しての本質の姿ではないのかなと思うのだがどうなんだろうね。

実際の利益を追求する社会では、引き抜きというのはひとつの手段でもあるのは重々承知している。J1に昇格したいならば、有能な人間を連れてくるのは必然の理でもある。ただ、それはあくまでも会社利益のみを追求する場合の戦略であって、ファンやサポーターという人間心理を操るのもまた重要なファクターの一つであるサッカーというコンテンツ経営においてこれをやるのはいかがなものかと思ってしまう。

変な意味、引きぬきを行おうとしている相手は、営業戦略上、協業しているチームでもあるわけだし。物を売っているのではなく、夢を売っているという気持ちであるならば、おいそれとライバルのエースにはオファーはだせないと思うけどね。

ちなみに、鳥栖が熊本の高橋にオファーしてきてくれても、僕はあまりうれしくない。でも、福岡、熊本を解雇になったり買い殺されている選手がうちに来てくれるのは歓迎する。なぜならば、解雇になった彼らも元のチームを見返してやりたいという気持ちがあるだろうし、解雇になった彼らを鳥栖で育て、彼らが福岡や熊本のゴールにぶちこんだりしようもんならば、選手を育てる能力はこちらが上だぜ!って気持ちにもなれるからね。そういう意味じゃ、村主が福岡に行ったのは微妙な気持ちではあったけど。

ま、気持ちの問題ではあるのだけど、昨年の藤田に対するオファーと言い、アビスパのフロントはこう言う事をやっているから、サポーターからの真の信頼を勝ち取る事はできないのだろうなって思った。

こちらでは年間チケットの不買運動とのこと。

賛否はあるとは思うけど、自分たちの意志を貫くための手段としては実に実効的かつ狡猾な手段だと思う。

チーム運営に支障をきたさないために、とりあえずチケットは買っておきますが、要求がありますので後で議論しましょ…ってことじゃ、どっちにしてもお金は入って来ているんだからチーム側は動かない可能性がある。チケットの不買運動はいわば兵糧攻めみたいな形だから、チーム運営に直接痛みを与える事にもなるし、チーム側を自分たちのステージに引きずりおろして言い分を聞いてもらえる場を作ることには成功するだろうね。

ただ、サポーターは狭義においては経営者でもなければスポンサーでもない。自分たちの要求を実現しようとするあまりにチーム運営に深く入りすぎてもいけないよね。改善要求をだして、自分たちが納得できる回答と体制が得られなければ、チームを応援できないということで年間チケットを買わない。ここまでにしておくべきなのかなとは思う。あとは、互いの意見を尊重しながらの議論ができるかどうかだね。いまの状況は要求と言い分と現実がかみ合わない話になっているのじゃないかなとも思うけど。

あとは、チームが存続の危機を迎えるほどの状況になったらチケットを買わないというところをどこまで続ける気持ちがあるかって所だよね。この抗議を起こすきっかけとなった本質、そして向かうべきゴールさえ見失わなかったら、いいんだけどね。

ちなみに、自分は、要求したいことはいろいろあれど、単純に鳥栖スタジアムでサガン鳥栖のサッカーというものを見たいので、たとえどんな状況であっても年間チケットは買います。ま、リストラされたら買えないけどww

ということで、20日にプレミアAで更新しました。JCBのカードが使えないのはいただけなかったな。


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Posted by オオタニ at 14:25 │Soccer Diary
この記事へのコメント
こんにちは

「高橋へのオファー」の件についてですが、個人的に違う意見なのでコメントします。

個人的にはかなり「社会主義的」な主張のように思いました。高橋のように活躍し結果を残した選手に対してオファーが行くことは「プロ・リーグ」として当たり前だと思います。バルセロナからレアルに行ったフィーゴや、逆に移籍したMラウドルップのように、試合でやられた選手を獲得するというのは、非常に例が多いでしょう。
引き抜かれるクラブとしては大変かもしれませんが、ただで持っていかれる訳ではなく、移籍金が入ります。高橋も熊本に来る前の数シーズンはJ1で埋もれた存在でした。それを獲得して育て、そして売る。その資金で経営状況も良くなるだろうし、新たに埋もれている選手を獲得する。プロビンチアの弱小クラブとしては間違っていないと思います。熊本が、引き抜かれる弱小クラブ(平均入場者5279人、営業収入:おそらく3~5億ぐらい?)から脱出したいなら、年月をかけて入場者を増やし営業収入を増やしていくしかない。まあ、これはアビスパやサガン、そして大分にも言えることですが。
(まあ、あとは熊本と高橋の考え次第ですけどね。ただ、残るにしても高橋に関しては年俸や待遇も上がるでしょう。活躍した選手の待遇や年俸が上がることはプロとして健全です)
熊本に関してはJ初年度ということもあり「九州ダービー」は、一般層には普及してないように思いました。高橋がアビスパに行くというニュースは、熊本の「一般層」にも衝撃を与えるだろうし、自分達のサポートが不足していたんだなと気がつくいい機会にもなるでしょう。そして、この因縁により熊本でのアビスパ戦は、かなり盛りあがると思いますよ。(確かにカンプノウでのフィーゴ騒動まで行くと行きすぎですが、今回の件が成立した場合でも、営業戦略上ではいい「スパイス」になるぐらいだと思います。まだ一般層の多くを引き込むことに成功してない状況では)

ちなみに藤田へのオファー自体は「いいことだ」と思ってました。それは藤田が単純にいい選手だからです。高橋に関してはジャンボが残ってくれれば無理に獲得しなくてもいいかなと思いますね。それより補強の最優先ポイントがずれてると思いますが...。それに高橋が今のアビスパに来てもステップアップにならないような気がしますし(苦笑)
>昨年の藤田に対するオファーと言い、アビスパのフロントはこう言う事をやっているから、サポーターからの真の信頼を勝ち取る事はできないのだろうなって思った。
アビスパのフロントへの不信感に関しては、「別の事」の方が大部分を占めます(笑)。

長々と書いてしまいましたが、あくまで個人的な意見です。
失礼いたしました。
Posted by nettaro at 2008年12月23日 14:17
すみません。Mラウドルップもバルサからレアルへの移籍でした。
訂正いたします。
Posted by nettaro at 2008年12月23日 18:15
nettaroさん、お久しぶりです。
コメントありがとうございます!
現在、ご返事を書いておりますが長くなりそうなので、また後でアップします。恐らく、エントリーという形になるかと。

よろしくお願いします。
Posted by オオタニ at 2008年12月24日 11:51