サガン鳥栖の観戦記。戦術を分析して分かりやすく説明できるように心がけています。

2019年11月06日

2019 第30節 : サガン鳥栖 VS 横浜F・マリノス

2019シーズン第30節、横浜F・マリノス戦のレビューです。

■ スタメン
2019 第30節 : サガン鳥栖 VS 横浜F・マリノス

前節からツートップがそっくり入れ替わって、金崎・豊田コンビから小野・金森コンビへと変更になりました。金崎は出場停止で仕方ないとして、試合開始からロングボールをチアゴ・畠中コンビと真っ向勝負で競り合うよりは、まずは金森と小野のスプリントでマリノスの高いラインの裏をついて相手を走らせる形を取り、後半の勝負所で豊田を投入してからの勝負という考えだったのでしょう。実際に、後半になって豊田が登場したことにより、豊田がフレッシュな状態で競り合えるので、押し込むためのひとつの立役者となりました。
アンヨンウがベンチに入っていなかったのは気になる所。ケガなのか、それとも戦術上の検討の結果、チアゴアウベスと同タイプの選手をベンチに入れることを良しとしなかっただけなのか。
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■ 試合

鳥栖は磐田戦と同様、前線の高い位置からプレッシャーをしかけます。ボール保持を原則とするマリノス攻撃陣に福田、クエンカの両者がともに高い位置を取って相手を窮屈にするシーンが多く見られました。マリノスは最終ラインでの保持が危うくなって、ボールが思うように前に出てこない場合は、サイドバックが下がってでもボール保持の継続を試みます。マリノスのビルドアップは鳥栖のツートップに合わせるように3-4-3でスタートしますが、鳥栖がサイドハーフを使ってプレッシャーに出てくるので、数的不利を受けないように人数を合わせる策を取り、最終的には5-2-3に変化してでもボール保持を試みました。逆に言うと、相手が下がるので後ろを気にするよりは前に出ていこうとする推進力が高まり、福田もクエンカも、どちらのサイドでもサイドハーフがプレッシャーをかけるという選択ができていました。

この形で鳥栖にとってのメリットは、前線でプレッシャーをかけた結果、中盤にボールを出させてその位置で網を張っている鳥栖のインサイドハーフがボールを奪えた時、プレッシャーをかけている4人が前残りしているため、すぐに人数を厚めに攻撃に転じられる事です。特にサイドの福田とクエンカが、ポジティブトランジションの瞬間にサイドバックの裏のスペースを狙っていけるので、奪って即時にボールを出せるとビルドアップの手間なく相手陣地に押し込める事につながります。実際に、前半の鳥栖は、ポゼションは取られてはいましたが、ボールを奪うと同時に高い位置を取るサイドバックの裏のスペースに幾度となく早めにボールを出して攻撃をしかけることができていました。そのことによって、マリノス守備陣を「精神的なプレッシャーを感じながら」走らせるという、ボディブローのように疲労を蓄積させていくことにはつながったかと思います。後半の猛攻に向けた、ある意味で言う仕込みですね。

カウンターのみならず、鳥栖の攻撃は高い位置を取るサイドバックの裏のスペースをよく活用していました。中央から下がってきた小野が受けてから、前を向いての左右の展開など、豊田を軸としたセカンドボールを拾う攻撃とはまた異なる形づくりで、同じ長いボールでも、豊田という「人」に向けたボールではなく、「スペース」に向けたボールを活用しての前進を図っていました。サイドでボールキープしてからは、ペナルティ脇からのクエンカのクロス、シュート、そこから裏に抜けた原川のシュートなどの地上戦を駆使した攻撃が機能していました。

相手との関係もあるので単純ではないのですが、スタッツもその内容を表していて、

磐田戦前半:
ロングボール25本(成功率32%)
クロス12本(成功率17%)

マリノス戦前半:
ロングボール36本(成功率53%)
クロス8本(成功率12%)

という結果になっています。実は、豊田がスタメンで前線に張っている磐田戦よりもロングボールを活用しているのです。マリノスのプレッシャーが強くて、ボールをつなぐよりは簡単に蹴っ飛ばしたという事もありますが(それは磐田戦も同じとして)、ボールを奪うと同時に、裏のスペースに対して長いボールを出して、金森、小野、クエンカ、福田がしっかりとスプリントしていたシーンも多数ありました。当然のことながらマリノスディフェンスを走らせたという事でもあります。ただし、それはボールの前進に活用しただけで、肝心のゴール前では高さのある選手がいないので、クロスではなく、地上戦での戦いを挑んだという事もスタッツに見て取れますね。マリノス戦に対する戦術を十分に仕込まれた結果が数字で見て取れます。

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2019 第30節 : サガン鳥栖 VS 横浜F・マリノス

マリノスのビルドアップの出口の作り方は、鳥栖のサイドハーフの位置関係を見てから決めます。最終ラインに数的優位を作るので、鳥栖としては人数不足をポジショニングと走力で補わなければなりません。走力で補うとなると、ボールが動くことによってポジションを変えなければならなくなるので、執拗にスライドしたとしてもかならず選手間のスペースは生まれます。

マリノスはボールを保持しながら、選手間のポジションチェンジでその間のスペースができるのを待ち、縦パスが入れられるタイミングで効果的にその間のスペースを活用しました。ウイング+サイドバック+1(ボランチもしくはマルコス)で作る三角形は非常に脅威で、外から中、中から外に動きをつけることで鳥栖の守備を巧みに誘導していました。昨年までのいわゆる偽サイドバックのポジションを取るのみならず、その位置から連動して動くことでいかにしてパスコースを作るかという動きを丁寧に繰り返していました。特に利用したのはサイドハーフとサイドバックの間のスペースでしょうか。サイドハーフが前に出てくるので、必ず背後にはスペースが生まれます。そこはマリノスの一つの狙いどころでした。

鳥栖の前線(フォワード+サイドハーフ)の動きを見て2列目のポジションを変えるマリノスに対して、鳥栖は前線がスクリーンをかけた間のスペースで受ける選手を狙い撃ちにしたいところ。これにより、マリノスの2列目の動きを見てポジションを変える鳥栖の2列目+サイドバックという互いの動きを想定しながら自らの形にはめ込もうとする構図の勝負になりました。

鳥栖がボールを狩れたポイントは、原川と松岡のエリア。前線がプレッシャーをかけてもマリノスは蹴るくらいならばつなぐ対応を取るので、必ず前方のスペースを狙ってつないできます。そのスペースで受ける選手に対して、前線(ツートップ+サイドハーフ)のスクリーンに合わせて松岡、原川がうまくポジションを取れた時がボールの狩れるタイミングとなっていました。原川、松岡がボールを奪ってからすぐに福田、クエンカに渡してショートカウンターを狙うシーンは前半から何度も見せてくれました。

鳥栖としてひとつ厄介だったのがマルコスの存在。本来ならば、2列目に出てくるパスのほこ先としては、マリノスのウイングに鳥栖のサイドバック、マリノスのボランチに鳥栖のボランチという形で自分のマッチアップの相手がある程度明確であるのですが、そこに招かれざる客であるマルコスが顔を見せてきます。

鳥栖としてはパスコースを読んで、スペースに対しての動き出しで先手を取り取りたいのですが、マルコスが鳥栖の選手が動いたあとのスペースを使おうとする動きを見せるので、単純にボールの動きに合わせて鳥栖の選手が出ていくことに躊躇するケースが出てきます。守備の選択を強いられているということです。

特に、ウイングの上下動に対して金井、三丸は、出ていくタイミングを計るのが難しかったと思います。自分が出ていこうとすると、片目の端っこに、動いた後のスペースを狙っているマルコスが見えるのです。恐怖以外の何物でもないですよね(笑)

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マリノスはボール保持に固執するのは当然として、では、鳥栖にプレッシャーで追い詰められて、どうしても蹴らなければならない時にどこに蹴るのかというと、ウイングの選手に対するボールを多用しました。

その心はというと、鳥栖はサイドハーフが前に出てくるので、サイドバックとサイドハーフとの間にギャップが生まれます。鳥栖のサイドバックとマリノスのウイングが長いボールを競ったこぼれ球がスペースに落ちた時に、マルコスジュニオールが拾うという形を作る狙いはひとつあったかと。

もしくは、サイドバックがウイングにマーキングにつくために列を上げたとき、その裏のスペースが出来るので、競走させるかのように走らせるケースもありました。金井がバックステップで長いボールに対してヘディング対応するケースは多く見られたので、マテウスのサイドに蹴るボールが多かったかと思います。攻撃のスイッチも畠中、ティーラトンのサイドが多かったですしね。

いずれにしても長いボールのねらい目はサイドでありまして、前節の磐田のように、中央の強い選手一辺倒とはまた異なる狙い方ですよね。戦術的配置、役割が異なると長いボールでも蹴るポイントが変わることが見て取れます。

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今シーズンの鳥栖の守備の根本的な課題であるセンターバックとサイドバックとの間のスペース(通称チャンネル)。この距離の適正さ加減、ポジションのとり方が守備のポイントであり、今シーズンはこの距離の設定ミスによって失点を喫してしまうケースがかなり多いです。

マリノスの攻撃戦術そのものが、このチャンネルをいかに使うかという戦術でもあり、前半開始早々、立て続けに祐治と金井の間のスペースにパスを通そうという試みを受けてますし、マテウスのシュートもサイドバックをアウトサイドに引き付けて、センターバックとの間を狙ったことからもそのことが伺えます。

このゴール前のセンターバックとサイドバックの間のスペースは、ドリブル、パス、クロス、シュート、いかなる場面でも利用できるスペースとなりえるものです。鳥栖がこの試合でも突き付けられたのは、サイドで幅を取る両ウイングであるマテウスと遠藤への対応。幅を取る選手に対するサイドバックの選手がとるべきポジショニングが、この試合のキーポイントとなりました。

マリノスの先制点がずばりこのスペースを活用されたものなのですが、まずは、ビルドアップの狙い通りに、サイドハーフの裏のスペースでマルコスが受けます。(松岡は喜田を捉えに行きますが、逆を突かれた形になりました。)マルコスがボールを受けた後、祐治と金井の間のスペース(チャンネル)に対してマテウスが入ってこようとするので、金井はこのスペースを空ける事を良しとせず、アウトサイドに構えるティーラトンにとの距離を離す代わりにセンターバックとの間のスペースを詰めます。

ところが、マテウスに対して祐治も詰めていき、福田が(素晴らしい)スプリントで戻ってきたために、このスペース(及び入ってくる2人の選手)の対応として、鳥栖は3人も費やしてしまう事になります。この動きによって、アウトサイドのティーラトンが完全にフリーになりました。

そして、クロスが上がる前、エリキがニアサイドへのスプリントを見せます。この動きを当然捨てるわけにはいかないので、秀人はクロスに備えて、エリキに対してついていきます。三丸の選択は、ファーサイドに遠藤がポジションを取っているので、秀人とのスペースを詰めるようにスライドするのではなく、やや遠藤の方に寄せる形でポジションを取ります。スペースとプレイヤーとのどちらに比重を置くかというところで、相手のプレイヤーの方にやや比重を寄せた形です。そうすると、当然のことながら秀人と三丸との距離が生まれるために、そこにスペースが出来上がることになります。

マリノスとしては、狙いどころであるこのスペースを見逃さず、早いクロスを入れてきました。大外からスピードに乗って入ってくる遠藤と、遠藤を見て動き出した三丸とのスピード勝負になると、当然のように遠藤に軍配が上がり、先制点のゴールを喫してしまう事になりました。人に対してクロスを合わせるのではなく、チャンネル攻略という意思疎通ができているからこそ、このスペースに遠藤も躊躇なく入ってきてうまく合わせる事ができました。ただし、このダイレクトで合わせたシュートはかなり秀逸で、あの早いクロスをダイレクトで合わせてしかもキーパーを弾くほどの強いシュートを枠内に飛ばすことができるのは、まさに個人の技術能力ですよね。戦術と技術がうまくマッチしたゴールでした。

さて、みなさんは、このシーンに見覚えがないですか?実は、磐田戦のアダイウトンのバイシクルシュートのゴールと同じ形で崩されているのです。あのシーンも、鳥栖の右サイドに人を寄せられて、逆サイドのアウトサイドに大南を配置して三丸が動けないようにして秀人とのスペースを広げ、そこにクロスを入れられて外から入ってくる大南に先に触られてしまったことによってシュートにつなげられてしまいました。サガン鳥栖を攻略するには、チャンネルを攻略すればよいというのは、今シーズンの失点のパターンから見ても、各チームの分析結果(情報)は十分に整っていることでしょう。

このタイプの失点を防ぐ確率を上げるのは非常に簡単で、サイドハーフもしくはボランチを落として後ろを5枚にして、センターバックーサイドバック間のスペースを埋める手立てを取る事です。この策を講じたのが、先にリードしてディフェンスラインに選手を入れる事によって後半25分間を耐え抜くという策を取ったユンジョンファン監督でもあり、サイドハーフの走力を生かしてサイドバックのアウトサイドに落とす守備組織を採用したマッシモ監督でもあります。

しかしながら、後ろを5枚にしてしまうと、どうしてもカウンターに出ていくときの迫力に欠ける。どちらかに比重を寄せると、ストロングポイント、ウィークポイントは必ず出てくるので、天秤の支柱をどこの位置に置くかというところですよね。ミョンヒ監督で得点が取れているのは、後ろにパワーをかけるのではなく、最終ラインを4人で守り切って、カウンターの人数にパワーをかける采配をしているからです。だからこそ失点も増えます。ウノゼロの哲学はいまのサガン鳥栖にはありません。「先に点を取って突き放す」「取られたら取り返す」のフットボールに転換しているのです。
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2失点目はミスが連鎖しました。コーナーキックのこぼれ球をゴール前で拾った秀人が中途半端な形になってのパスミス、裏のスペースのカバーに入った原川がいったんボールはキープするもののつなぎのボールをマテウスにひっかけられてボールロスト、このこぼれ球に対して飛び出した高丘の判断ミス、エリキに一番近いポジションにいた祐治がプレッシャーをかけるのではなくゴールマウスを守るという選択でフリーに、マテウスにさらわれて高丘が飛び出している状況で松岡の足も止まっていてシュートブロックも届きませんでした。
さらに、この狭いエリアに対してエリキが素晴らしいコントロールでシュートを放って左上の隅にしっかりとゴールを決めました。

誰か一人の問題という事でなく、全体のミスの連鎖でシュートチャンスを与えてしまい、さらに相手選手のコントロールが素晴らしかったので、ざっくりいうと、あきらめるしかないです(笑)戦術的なところというよりは、個人の判断ミスの部分が大きかったかなと思います。

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マリノスのサイドハーフの裏のスペースの攻略に対して鳥栖がアジャストしてきたのは、25分頃からでしょうか。開始序盤はサイドハーフを上げての前線3人でのプレッシングだったのですが、前線はフォワード2名でのプレッシングを継続するものの、サイドハーフはややコースを切りながら制約をかける形への守備に変わりました。その代わり、マリノスの最終ラインに対して同数でプレッシャーをかける必要がある場合には時折ボランチが出ていく形で迫ります。守備の基準点のプレッシングのエリアのテーラリングですね。

これで、ハーフスペースに絞って入ってくるサイドバックへのパスコースを断ち切りながらの守備へとなって、マリノスが縦にパスを出すコースにさらに制限を加えるようになりました。前半から、プレッシングをしていくものの、マリノスがあきらめて蹴っ飛ばす機会も少ないので、いかにして縦に出たところでボールを狩るかという視点から見ると、出し先に制限を加えた方が確実性は上がります。

さらに、自分が出て行った事によってその裏のスペースを使われて、前に出て行ったはいいものの今度は大急ぎで戻らなければならないことを繰り返していたので、スクリーニングする守備への転換で体力面でもここは一息つけたかもしれません。組織としての守備がようやくマリノスの攻撃スピードにテーラリングできてきました。その時までに2失点を喫していたのはちょっともったいなかったですね。

後半に入ってから、鳥栖が徐々に決定的チャンスを作り始めます。前半と変わらずにマリノスがボールを保持して、鳥栖がカウンターでチャンスを伺うという展開ではありましたが、体力の衰えとともにマリノスのパス精度が低下し、さらに鳥栖の攻撃に対して戻る体力が失われていきます。豊田の投入によって、これまでは裏へのボールへの対応のみだったのが、直接のエアバトルという新たなデュエルが発生したこともマリノスの守備陣の精神力をそいでいきました。更に、豊田の良いところは、前線からのプレッシングで、相手に方向を定めさせるようなプレッシングができる事です。これによって、守備側が抑えるべき選択肢が減ることにも繋がります。

そして追い上げムードの火付けとなるゴールが生まれます。後半に入って、縦に早い攻撃から両サイドの横の揺さぶりを小野が仕掛けてきたのですが、その小野から右サイドへ長いボールが送られます。ワイドのポジションで福田がキープしたタイミングでサイドバックが寄せてくるのですが、マリノスのセンターバックは中央を守ることを選択してスライドしてきませんでした。センターバックーサイドバック間、先ほどのチャンネルと呼ばれるエリアに大きなスペースを作ります。この位置に飛び込んできたのは金井でした。福田からボールを受け取ってマイナスのクロス。決めたのは原川でした。鳥栖が前半に利用されたスペースを今度は鳥栖が使って得点をするという、非常に大事なエリアであることがわかるゴールシーンです。

ミョンヒ監督は、1点差に迫るゴールによる勢いの増加と、マリノスの攻撃の停滞を想定し、右サイドの福田に代わってより攻撃的な役割を担えるチアゴアウベスを投入します。左サイド三丸、右サイドチアゴアウベスと、両ワイドに選手を配置して横幅を使う事によって、マリノスの守備陣にスライドによって生じる穴をねらいます。さらに前からのプレッシングにエンジンがかかった鳥栖は、プレッシングから得た間接フリーキックを起点としてコーナーキックのチャンスを得て、76分には豊田のヘッド。惜しくもバーに当たってゴールとはならず。84分にはチアゴのカットインからのシュートで得たコーナーキックで豊田がニアサイドからそらすもパクが好セーブ。惜しくも最後まで同点ゴールを挙げる事はできませんでした。

■ おわりに
勝ち点を取れなかった試合ですが、ひとつの光明は、高丘の好セーブがあげられるのは間違いないでしょう。

完璧に崩された先制点、そしてミスによる連続失点と、前半早々に2点リードをつけられて、ともすれば大量失点にもつながりかねない状況だったのですが、27分のマルコスの決定機の阻止とともに高丘に自信が戻り、63分の飛び出しや、アディショナルタイムのエリキ、遠藤のシュートに対する立て続けの好セーブなど、訪れたすべてのピンチの場面でしっかりとしたセービングを見せてくれました。

サガン鳥栖は得失点差は良くないものの、清水や湘南に対しては何とか優位な状況であるため、失点の有無が最後の順位に大きく響く可能性はまだあります。ここからの4試合は90分間x4ではあるのですが、得失点的には360分間の試合であるという認識で、ひとつひとつのプレイを大切にしてほしいなと思います。そのプロセスを経たうえで結果がでなければあきらめるしかないですが、集中力を欠いた失点による得失点差で降格が決まったとしたら、いくら悔いても悔やみきれません。1得点、1失点を大事に残り4試合を戦ってほしいなですね。

■ Appendix < ざっくり用語解説 >
・ ビルドアップ
ゴール前にボールを運ぶための仕組みづくり(パス交換の仕組みづくり)

・ トランジション
攻守の切り替え

・ ポジトラ
ポジティブトランジションの略。守から攻への切り替え。

・ ネガトラ
ネガティブトランジションの略。攻から守への切り替え。

・ ハーフスペース
4バックだとセンターバックとサイドバックの間。3バック(5バック)だと両ストッパーの位置

・ デュエル
相手との1対1のマッチアップ

・ ディフェンシブサード
フィールドを3分割したときの自陣ゴール側

・ ミドルサード
フィールドを3分割したときの中央

・ アタッキングサード
フィールドを3分割したときの相手ゴール側

・ リトリート
自陣に引いている状態、もしくは自陣に下がる動き

・ レイオフ
ポストプレイからの受け手が前を向けられる落としのパス

・ オーガナイズ
組織化されていること。チームとして秩序が保たれている事

・ 偽サイドバック
サイドバックがポジションを変えてセントラルハーフのような役割を演じる事

・ チャンネル
センターバックとサイドバックの間のスペースの事


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Posted by オオタニ at 17:04 │Match Impression (2019)