2016年12月31日
サガン鳥栖の1年、九州のJチームの1年
サガン鳥栖サポーターならびにJリーグサポーターのみなさま、本年も大変おつかれさまでした。
そして、当Blogを閲覧して頂いてありがとうございました。
九州のJリーグは、悲喜交々の1年でした。
福岡と北九州がそれぞれ降格という憂き目に合い、残念がら来年はひとつ下のリーグで戦うこととなりました。
福岡は、金森が鹿島に移籍しましたが、岩下、松田、石津という補強を考えると選手層としては来年の方が戦える戦力ではないかと感じます。
北九州は、新スタジアムをJ3で迎えることとなりましたが、本山が最後の年になるかもしれませんので、きっと奮起してくれると思います。ぜひとも1年でJ2に戻って来てほしいです。
熊本は開幕当初は好調だったのですが、予期せぬ大地震に被災してしまってからはチームとして試合をするので精いっぱいという状況でした。それでも、シーズンを最後まで戦うことができたのは、チーム関係者の努力はもちろんのこと、ロアッソ熊本に対する周りの支援があってからこそだと思います。Jリーグという地域密着の絆を改めて感じさせる年でした。
長崎は高木監督の手腕で毎年いいところまで行くのですが、今年はそのような地力を発揮することもなく、シーズン途中の補強もありましたが低迷したまま終戦となってしまいました。
大分は、シーズン開幕当初は思うような戦いができない状況でしたが、粘りの戦いで勝ち点を積み重ね、最後の最後で逆転で優勝して昇格することができました。高松が引退ということで、本当におつかれさまでした。
さて、我らがサガン鳥栖。
ファーストステージは15位、セカンドステージは8位、年間総合で11位という成績に終わりました。年間11位というのはやや物足りない順位ではありますが、監督就任までに時間がかかり、チーム作りが遅れるというビハインドがありましたので、セカンドステージに優勝候補を破って上位に顔を出したことを考えると、残留を果たすこともできましたし合格の1年だったと思います。
戦術的に考えると非常に進歩した年でありまして、昨年は何もかも脱ぎ捨てて、5バックでとにかく守り倒して勝ち点1を取得し、やっとこさ残留を果たしたというチームとしてぼろぼろの1年でした。
ところが、今年は、開幕から最終節まで4-3-1-2を追求し、特に中盤は鎌田を頂点として3ボランチの連動性で前線からボールを奪い取るという守備を実践し、4-3-1-2をベースとしながらも、状況や展開に応じて最終ラインや中盤に適度に人数をかけて守るという、チームとしての意思統一ができているからこその戦いができました。
マイボールになった時には豊田への長いボールに頼るだけではなく、ポゼションをとりつつボールを左右に動かしながら攻めるという、これまでの鳥栖のリアクションサッカーから脱却してイニシアチブをとったサッカーをするという新たな1面を見ることができ、特にセカンドステージはワクワクする試合を見せてもらいました。
昨年のように残留のためになりふりかまわず戦って後に何も残らないということもなく、マッシモ監督が来年も続投ということで、チームに経験が残った状態で次の年を迎えるというのは、監督や選手が大きく入れ替わるチームに対して大きなアドバンテージを得ている状態だと感じます。
年間を振り返ると、開幕戦で福岡に勝利を挙げたものの、その後公式戦で9試合連続で勝てないという状況が続き、本当に大丈夫なのかとサポーターもフラストレーションがたまったこともありました。
しかも、マッシモさんはFC東京を率いたの時の堅守速攻のカウンターではなく、サガン鳥栖にポゼションサッカーを植え付けようとしていたこともあって、これまでの鳥栖とは大きく異なる戦術に本当にやれるのか、理想を追うだけで現実が伴っていないのではないかと、不安を覚えていた状態でした。
ファーストステージは15位となり、サポーターは降格のピンチを考えなければならないという予期せぬ状況に陥り、マッシモさんへの戦前の期待に対して大きく裏切られるような順位で終わってしまいました。
しかしながら、鳥栖サポーターは、拙速な解任を求める騒動など起こさず、ブーイングも必要な時のみ発揮し、日々の練習グラウンド(北部)では、選手たちを後押しする声援をかけ続け、文字通り”サポーター”となってチーム一丸で勝利を勝ち取ろうという姿勢を見せてくれました。この、愛すべきサポーター仲間こそ、私がサガン鳥栖を大好きな理由のひとつです。
そして、セカンドステージの初戦で転機が訪れました。あの、後世に語り継がれるであろうFC東京戦です。十中八九負けてしまうのではないかという試合を最後まであきらめない心で見事にひっくり返すことができました。あの時間帯であるにも関わらず、義希の抜け出しから豊田に上げた左足のクロスは、私の中では、今年のサガン鳥栖のベストプレイです。
それから、鳥栖の戦い方もはまってきました。チーム全体がゾーンという意識を持ち、相手にスペースを与えずにプレッシャーをかけて前線からボールを奪い取るという戦いがようやくはまるようになりました。特に、ファーストステージの最後の方から福田が試合にでるようになり、スタメンを奪いましたが、彼の台頭は、中盤の3人目のピースががっつりとはまった瞬間でした。
シーズン途中で他チームにレンタル移籍をしてしまう選手も多く、これもいままでの鳥栖では考えられない出来事でした。積極的に前にでてスペースを捨ててまでも個人のインスピレーションでボールを奪うプレーが得意な丹羽、菊池、坂井たちディフェンス陣や、運動量や攻守の切り替え方がチームにフィットしていなかった岡本やペクソンドンなどの中盤の選手に関しては、ややマッシモさんの考えるチーム戦術に合わないということもあったのかなと思いました。
セカンドステージは、第10節までG大阪に負けた(この試合もすごく惜しかったですが)だけで、負けないチームという自信を持てるようになりました。川崎に勝った試合は、また一段と優勝に対するボルテージがあがりました。
しかしながら、意気込んで臨んだ浦和、広島には、得点差以上の力の差を見せつけられて敗れてしまい、まだまだ力不足であるということも痛感させられました。
シーズン終盤は、優勝に関してかなり厳しい状況となりましたが、チームとしては気落ちすることなく最後まで戦う姿勢を見せてくれました。それはキムミヌの離脱という大きな出来事へ向けたカウントダウンも始まったことも大きいかなと思います。鳥栖の魂でもあるキムミヌとともに戦えるという貴重な時間を少しでも逃してはならないと、チーム全体が無意識に感じていたのかもしれません。
シーズン終盤も楽しい試合が続きました。私の持論として、サッカーは勝っても負けても3-2が一番面白いです。サッカーの醍醐味はやはりゴールですので、ゴールが入ってしかも奪い奪われという展開だとアドレナリンもあがります。ただ、あまりにも点が入ると単なる守備の崩壊を見ているだけとなって質の良いサッカーではなくなってしまうので、点数が入ってしかも気持ちも切れない展開という3-2の試合が一番好きです。そういう意味では、私は、セカンドステージ14節の仙台、15節の柏との試合は勝っても負けてもとても楽しく試合を見ることができました。
今年は、年間の中で、降格しそうな不安と優勝しそうな期待を味わうという、2ステージ制ならではのドキドキ感を味わえたのも非常に楽しい年でした。
よくよく考えると、鳥栖には相手を置き去りにするようなドリブル能力を持ったスピードスターもいなければ、最終ラインやボランチの位置から決定的なスルーパスを出せる選手はいません。武器はと言えば、豊田の高さ、鎌田のキープ力、キムミヌ、義希の献身的な運動量なのです。堅守速攻が鳥栖の伝統だと思い込んでいましたが、第三者的な視点でマッシモさんが見ると、現在の鳥栖の選手にあったサッカーは今年目指していたサッカーだったのでしょう。
さて、来年はどのようなサッカーを見せてくれるのでしょうか。
来年は、また新たな選手が来てくれますし、鳥栖を去ってしまった選手もいます。マッシモさんの頭の中には既に来年の構想が浮かびあがっていることでしょう。ホーム最終戦での彼の「優勝する」という言葉を信じて、来年も一生懸命応援したいと思います。
最後に、サガン鳥栖関係者の皆様ならびにサガン鳥栖サポーターのみなさま、本年も大変ありがとうございました。
来年こそは、悲願のタイトルを目指してともに頑張りましょう。
来る年の皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げつつ、年末のご挨拶と代えさせて頂きます。
どうか、良いお年をお迎えください。
それでは、FORZA! SAgAN TOSU!
そして、当Blogを閲覧して頂いてありがとうございました。
九州のJリーグは、悲喜交々の1年でした。
福岡と北九州がそれぞれ降格という憂き目に合い、残念がら来年はひとつ下のリーグで戦うこととなりました。
福岡は、金森が鹿島に移籍しましたが、岩下、松田、石津という補強を考えると選手層としては来年の方が戦える戦力ではないかと感じます。
北九州は、新スタジアムをJ3で迎えることとなりましたが、本山が最後の年になるかもしれませんので、きっと奮起してくれると思います。ぜひとも1年でJ2に戻って来てほしいです。
熊本は開幕当初は好調だったのですが、予期せぬ大地震に被災してしまってからはチームとして試合をするので精いっぱいという状況でした。それでも、シーズンを最後まで戦うことができたのは、チーム関係者の努力はもちろんのこと、ロアッソ熊本に対する周りの支援があってからこそだと思います。Jリーグという地域密着の絆を改めて感じさせる年でした。
長崎は高木監督の手腕で毎年いいところまで行くのですが、今年はそのような地力を発揮することもなく、シーズン途中の補強もありましたが低迷したまま終戦となってしまいました。
大分は、シーズン開幕当初は思うような戦いができない状況でしたが、粘りの戦いで勝ち点を積み重ね、最後の最後で逆転で優勝して昇格することができました。高松が引退ということで、本当におつかれさまでした。
さて、我らがサガン鳥栖。
ファーストステージは15位、セカンドステージは8位、年間総合で11位という成績に終わりました。年間11位というのはやや物足りない順位ではありますが、監督就任までに時間がかかり、チーム作りが遅れるというビハインドがありましたので、セカンドステージに優勝候補を破って上位に顔を出したことを考えると、残留を果たすこともできましたし合格の1年だったと思います。
戦術的に考えると非常に進歩した年でありまして、昨年は何もかも脱ぎ捨てて、5バックでとにかく守り倒して勝ち点1を取得し、やっとこさ残留を果たしたというチームとしてぼろぼろの1年でした。
ところが、今年は、開幕から最終節まで4-3-1-2を追求し、特に中盤は鎌田を頂点として3ボランチの連動性で前線からボールを奪い取るという守備を実践し、4-3-1-2をベースとしながらも、状況や展開に応じて最終ラインや中盤に適度に人数をかけて守るという、チームとしての意思統一ができているからこその戦いができました。
マイボールになった時には豊田への長いボールに頼るだけではなく、ポゼションをとりつつボールを左右に動かしながら攻めるという、これまでの鳥栖のリアクションサッカーから脱却してイニシアチブをとったサッカーをするという新たな1面を見ることができ、特にセカンドステージはワクワクする試合を見せてもらいました。
昨年のように残留のためになりふりかまわず戦って後に何も残らないということもなく、マッシモ監督が来年も続投ということで、チームに経験が残った状態で次の年を迎えるというのは、監督や選手が大きく入れ替わるチームに対して大きなアドバンテージを得ている状態だと感じます。
年間を振り返ると、開幕戦で福岡に勝利を挙げたものの、その後公式戦で9試合連続で勝てないという状況が続き、本当に大丈夫なのかとサポーターもフラストレーションがたまったこともありました。
しかも、マッシモさんはFC東京を率いたの時の堅守速攻のカウンターではなく、サガン鳥栖にポゼションサッカーを植え付けようとしていたこともあって、これまでの鳥栖とは大きく異なる戦術に本当にやれるのか、理想を追うだけで現実が伴っていないのではないかと、不安を覚えていた状態でした。
ファーストステージは15位となり、サポーターは降格のピンチを考えなければならないという予期せぬ状況に陥り、マッシモさんへの戦前の期待に対して大きく裏切られるような順位で終わってしまいました。
しかしながら、鳥栖サポーターは、拙速な解任を求める騒動など起こさず、ブーイングも必要な時のみ発揮し、日々の練習グラウンド(北部)では、選手たちを後押しする声援をかけ続け、文字通り”サポーター”となってチーム一丸で勝利を勝ち取ろうという姿勢を見せてくれました。この、愛すべきサポーター仲間こそ、私がサガン鳥栖を大好きな理由のひとつです。
そして、セカンドステージの初戦で転機が訪れました。あの、後世に語り継がれるであろうFC東京戦です。十中八九負けてしまうのではないかという試合を最後まであきらめない心で見事にひっくり返すことができました。あの時間帯であるにも関わらず、義希の抜け出しから豊田に上げた左足のクロスは、私の中では、今年のサガン鳥栖のベストプレイです。
それから、鳥栖の戦い方もはまってきました。チーム全体がゾーンという意識を持ち、相手にスペースを与えずにプレッシャーをかけて前線からボールを奪い取るという戦いがようやくはまるようになりました。特に、ファーストステージの最後の方から福田が試合にでるようになり、スタメンを奪いましたが、彼の台頭は、中盤の3人目のピースががっつりとはまった瞬間でした。
シーズン途中で他チームにレンタル移籍をしてしまう選手も多く、これもいままでの鳥栖では考えられない出来事でした。積極的に前にでてスペースを捨ててまでも個人のインスピレーションでボールを奪うプレーが得意な丹羽、菊池、坂井たちディフェンス陣や、運動量や攻守の切り替え方がチームにフィットしていなかった岡本やペクソンドンなどの中盤の選手に関しては、ややマッシモさんの考えるチーム戦術に合わないということもあったのかなと思いました。
セカンドステージは、第10節までG大阪に負けた(この試合もすごく惜しかったですが)だけで、負けないチームという自信を持てるようになりました。川崎に勝った試合は、また一段と優勝に対するボルテージがあがりました。
しかしながら、意気込んで臨んだ浦和、広島には、得点差以上の力の差を見せつけられて敗れてしまい、まだまだ力不足であるということも痛感させられました。
シーズン終盤は、優勝に関してかなり厳しい状況となりましたが、チームとしては気落ちすることなく最後まで戦う姿勢を見せてくれました。それはキムミヌの離脱という大きな出来事へ向けたカウントダウンも始まったことも大きいかなと思います。鳥栖の魂でもあるキムミヌとともに戦えるという貴重な時間を少しでも逃してはならないと、チーム全体が無意識に感じていたのかもしれません。
シーズン終盤も楽しい試合が続きました。私の持論として、サッカーは勝っても負けても3-2が一番面白いです。サッカーの醍醐味はやはりゴールですので、ゴールが入ってしかも奪い奪われという展開だとアドレナリンもあがります。ただ、あまりにも点が入ると単なる守備の崩壊を見ているだけとなって質の良いサッカーではなくなってしまうので、点数が入ってしかも気持ちも切れない展開という3-2の試合が一番好きです。そういう意味では、私は、セカンドステージ14節の仙台、15節の柏との試合は勝っても負けてもとても楽しく試合を見ることができました。
今年は、年間の中で、降格しそうな不安と優勝しそうな期待を味わうという、2ステージ制ならではのドキドキ感を味わえたのも非常に楽しい年でした。
よくよく考えると、鳥栖には相手を置き去りにするようなドリブル能力を持ったスピードスターもいなければ、最終ラインやボランチの位置から決定的なスルーパスを出せる選手はいません。武器はと言えば、豊田の高さ、鎌田のキープ力、キムミヌ、義希の献身的な運動量なのです。堅守速攻が鳥栖の伝統だと思い込んでいましたが、第三者的な視点でマッシモさんが見ると、現在の鳥栖の選手にあったサッカーは今年目指していたサッカーだったのでしょう。
さて、来年はどのようなサッカーを見せてくれるのでしょうか。
来年は、また新たな選手が来てくれますし、鳥栖を去ってしまった選手もいます。マッシモさんの頭の中には既に来年の構想が浮かびあがっていることでしょう。ホーム最終戦での彼の「優勝する」という言葉を信じて、来年も一生懸命応援したいと思います。
最後に、サガン鳥栖関係者の皆様ならびにサガン鳥栖サポーターのみなさま、本年も大変ありがとうございました。
来年こそは、悲願のタイトルを目指してともに頑張りましょう。
来る年の皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げつつ、年末のご挨拶と代えさせて頂きます。
どうか、良いお年をお迎えください。
それでは、FORZA! SAgAN TOSU!
Posted by オオタニ at
17:52
│SAgAN Diary