サガン鳥栖の観戦記。戦術を分析して分かりやすく説明できるように心がけています。

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Posted by さがファンブログ事務局 at

2014年09月24日

柏 VS 鳥栖 (雑感)

柏戦は、凡戦と言ってもいいような内容で敗れてしまいました。

監督が変わってから、なかなか思うように勝ち点を奪えないというよりも、思うようなサッカーができていないように感じられます。好調な時にはあまり見られなかった、パスミス、シュートミス、クリアミス、トラップミス、マークミス、ポジションミス、いろいろなミスが散見されます。

サッカーは相手のミスがなければ点が取れないスポーツです。ですので、いかに相手のミスを突くかというところが勝つためのポイントになります。また、相手に点を取られないために、いかに自分たちのミスをなくすかということも負けないためのポイントになります。

好調な時には、組織と個人の歯車がかみ合って、少々のミスが出てもそれを補って余りある相手のミスをつく動きができていました。だから、試合の流れを自分たちで引き寄せることができてましたし、セカンドボールを拾う確率が格段に高かったような気がします。

チームがリスクをかけるかどうかという判断、選手の配置やポジショニングの指示は監督の手腕です。選手配置・選手交代についてはその時々の状況がありますので、前監督と比較しても意味がないのですが、明らかに前監督とは趣の異なる選手起用、交代ではあります。しかしながら、出場した選手がどのようなプレイをするか(如何にしてミスの少ないプレイをするか)というのは選手個々の能力の問題です。

組織的なプレイというのは、前のエントリーでも書いたように、ある1人の動きに伴って、他の10人が意図を感じとって、その1人の動き(目的)を生かす(または補完する)動きができるかというところなのですが、意図を感じ取る以前の問題となる「ミス」が多く発生し、個々のプレイの質の低下が発生しております。

選手の個人のプレイに関する一番大きな変動要素は、センターバックでしょう。首位を奪うほど調子のよかった時期はキムミンヒョクと菊池のコンビだったセンターバックが、現在は小林と坂井が出場しています。ディフェンスラインのコントロール、ビルドアップ、そして一番大事なボール奪取能力。レギュラーセンターバックが2人いないという現実は、サガン鳥栖にとって大きな問題でありますし、昨年、菊池が加入するまではJ2降格のピンチであった状況を鑑みると、現在の歯車の合わない戦い方は、必然の結果なのかもしれません。

出場する選手が変われば戦い方は変わります。新人監督の吉田監督に求めるには酷なのですが、レギュラーメンバーがそろっているときと同じ戦い方をしていては勝てないと思います。出場している選手たちの能力を最大限発揮できる選手配置、交代、そして戦術をチームに与えなければなりません。

幸いにも、サガン鳥栖には勝ち点として、前半の貯金があります。まだまだ優勝を狙えるチームの位置であるので、優勝するためには、菊池、キムミンヒョクが帰ってくるまでに勝ち点で首位に離されない戦い方をどうやって行うか、ということが大事だと思います。そう考えると、アウェーの柏戦では後半に押し込まれたときに、勝ち点1を取るための戦い方という風に戦術変更できたらよかったかなと思いました。

柏の選手の第3の動きについていけず、ディフェンスラインの前にポイントを作られていたので、そこをつぶすプレイヤーが欲しかったですね。(去年まで在籍していたニルソンとか入れると効果的だったでしょうけどね。いないから何とも言えませんが。)


  

Posted by オオタニ at 15:11Match Impression (2014)