サガン鳥栖の観戦記。戦術を分析して分かりやすく説明できるように心がけています。

2012年08月10日

日本 VS メキシコ : 日本 VS USA

オリンピック、なでしこジャパン銀メダルおめでとうございました。

金メダルと銅メダルは勝って表彰台を迎えますが、銀メダルだけは負けて表彰台ですからね。
選手たちの表情を見ると、銀メダルは、他のメダルに比べるとそういう複雑な感情があるのを感じますね。
ただ、悲しい気持ち、悔しい気持ちはあるかと思いますが、この結果には胸を張っていいかなと思います。

USAの1点目は、クロスに対してチェックにいけずに、ただたんに岩清水が見てるだけーだったこと。
USAの2点目は、同じく坂口がアリバイディフェンスで見てるだけーだったこと。

総じてやっぱり疲れて足が動いていなかったのなと思いますね。
あれだけ過密日程で激しい試合を演じていたのでしょうがなかったかなと思います。

男子の方は、そもそも、相手が引いてきてスペースがないにもかかわらず、東と清武を下げて、永井、斉藤、宇佐美を入れるという、前線がドリブラーで渋滞するような戦術の練習そのものをやっていたのかが疑問ですね。練習で試していたかったのではないかと思われる、チームの混乱振りでした。練習してなかったら、絶対にうまくいきません。あれだけ見せ場のない終わり方をしてしまうと、いままでの苦労が報われないですよね。明らかにベンチワークのミスだったと思います。

交代としては、永井に替えて斉藤が妥当であったかと思われます。扇原はひっこめるくらいならば、ロングボールのフィード役、もしくは高さがあるので前線にあげておくのも手だったのかなと。チームの中に入り込めていない宇佐美は使わなくてもよかったのではないかなと思いました。

杉本を使う意図もチーム内で共有できていたとは思われない動きでした。
あれだけメキシコに守備意識が高くがちがちにラインを組まれてしまった場合は、時間がなくなってからは、杉本(もしくは吉田を前線に上げて)に託したロングボールに頼るべきなのでしょうが、そういうのもほぼありませんでした。

ありませんでしたっていうか、徳永はいい形でボールをもらっても放り込まずに、無責任につなぐという、オーバーエイジとして責任を果たそうという意識のないプレーが非常に残念でしたね。
センターバックの位置からあげるより、徳永の位置からあげる方が効果的だったのですが、彼は攻撃も守備もひとつひとつのプレーがちょっと逃げがちであったような気がします。
コーナーからの失点も彼のマークがちょっと消極的でした。

最後に。
オリンピック前の壮行試合で、自陣で村松がボールを奪われて失点するシーンがありました。
権田は村松に対して試合後に叱咤激励するというシーンがありました。
権田は、そういう位置でのプレーはあぶないという事をよく学んだはずでありながら、なぜにあの時間、あの位置に、あの速さでフィードしたのでしょうか。
権田が村松に叱咤激励したことはなんだったのでしょうか。
オリンピック前に教訓を得たことを生かせていないので、敗戦もやむをえないと感じました。


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Posted by オオタニ at 06:02 │Japan