2017年04月25日
2017 第8節 : サガン鳥栖 VS ヴィッセル神戸
神戸との試合は、前半早々に上げた1点をしっかりと守りきり、上位相手から貴重な勝ち点3を奪う事ができました。早い時間に先制してしまうと、相手が攻勢を強めてくるので、どうしても受け身の戦いにならざるを得ないのですが、しっかりとした守りを軸にしながらも、追加点の決定的チャンスを数回作ることができ、非常にアグレッシブで楽しい試合でした。
前半開始から30分過ぎくらいまでは、神戸の組織的な攻撃に手を焼くシーンもあったのですが、鳥栖の守備陣が徐々に相手の動きにフィットすることができました。特に後半からは、開始からのフォワードを1列下げた4-4-1-1(ないしは4-5-1)の形や、相手が3トップになってからの5-4-1という、マッシモ監督の指示の下で選手たちがフレキシブルに対応することができ、ベンチワークの戦いと言う意味でも非常に熱い試合でした。
■ 守備陣形
前半途中までは、神戸が左右にボールを振って、鳥栖のゾーンの乱れが発生した時に、うまくサイドバックがそのギャップをついた攻めをするシーンが目立ちました。特に、大森、松下の二人が左右のいろいろなポジションに顔を見せていたたため、そこにサイドバックがオーバーラップしてくると、局面的な不利を迎えてしまって非常に対処に苦労していました。(下図2つ参照)


しかしながら、鳥栖の選手たちも、前半30分頃には徐々に神戸の選手たちの動きに慣れてきて、特に、サイドバックやサイドハーフが相手に食いつく(相手のダイアゴナルや上下の動きに対してマークについていく)べきところと、離すところを選手間で相互理解できてきて、不用意なスペースを作ることが段々と少なくなってきました。また、押し込まれたときに豊田やチョドンゴンが守備に参加することによって、何とか神戸の攻撃をしのぐことができました。

後半になって、マッシモさんが手を打ってきます。鳥栖のフォワードの後ろ(3ボランチのエリア)で面白いようにボールを回されているのを打破すべく、後半に入ってからは、フォワード(主にチョドンゴン)を1枚下げた形で4-4-1-1(4-5-1)の形で構えるようになりました。これが非常に奏功して、神戸のボランチがボールを受けた際に、必ずチョドンゴンが対峙し、ボランチを自由にさせないことによって、展開のスピードを遅らせる事が出来ました。
また、前半は神戸ボランチに対して鳥栖のハーフがマークについたスペース(バイタル)を使われることが多かったのですが、チョドンゴンを下げたことによって、バイタルにスペースを作らずコンパクトさを保つことができ、中央を固めることができました。神戸もボールの展開に成功して、大きなサイドチェンジからチャンスを作ることも度々ありましたが、中央のブロックを崩されたわけではないので、何とかクロスを跳ね返すことに成功していました。





この4-5-1がもたらしたもう一つの効果は、豊田がワントップで張っているため、鳥栖の攻撃へのトランジションで、ボールの出しどころが明確であるという点です。豊田にボールが集まるので、自然と彼のフォローに選手たちが集まってくるので、カウンターの起点が明確になりました。
また、チョドンゴンの攻守の切り替えが早くて、ボールを奪えそうな状態になったら、下がった状態から1列ポジションをあげて、すぐに豊田のフォローができる位置にポジショニングをとっていました。ボールの出しどころが明確になることによって、周りの鳥栖の選手たちがはっきりとプレイできるようになったのは、思わぬ効果だったかなと思います。
最後は、小林を投入して、5バックにして神戸の猛攻を乗り切りましたが、神戸が3トップ気味にして、両サイドをワイドに使って選手を張らせていたため、そのような作戦を取ったのかなと思いました。マッシモさんがこれまで5バックを取ってこなかったので、ついついいろいろと考えてしまうのですが、確かに、相手が2トップのままで人数を集めて中央をついてくるならば、5バックにしてサイドのスペースを埋めても、今回ほど大きな効果を得ることはできないですしね。

今後、ステレオタイプ的に後半40分過ぎからは5バックで守備を固めて守りきるという形になるのか、それとも相手陣形を見た上で5バックは選択肢のひとつとして用いるのかわかりませんが、今回は相手の陣形への対処という意味でも、選手たちへの守りきるという意思表示と言う意味でも、小林の投入は非常に大きな采配でした。
最後に、手前味噌ですが、チョドンゴンを3月のルヴァンカップ新潟戦で初めて見た時の印象をBlogに書いていました。自分が気に入ったプレイヤーが活躍してくれるのは、やっぱり気持ちいいものですよね。
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個人的に、良いプレイヤーだなと思ったのは、チョドンゴンです。ワンタッチでのプレイや裏へのダイレクトパス、ポストプレイなど、ゲームの組み立てに寄与しようとする動きがよく見えました。彼自身ではなく、彼の周りのいるプレイヤーのレベルが上がると、彼自身が更に生きてくるのではないかと感じました。
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この試合では、チョドンゴンは得点の方が目立ちますが、私は後半の彼の攻守に貢献する動き、特に、守備時のファーストディフェンダーとして相手のボランチを封じた動きが鳥栖に勝利をもたらせたと思います。守備に関しては、豊田も時折ハーフの位置や最終ラインに戻って守備をこなしていましたし、まさに全員でつかんだ勝利ですね。
イバルボは彼のいいところがあるし、また新たにチョドンゴンのいいところも発見できましたし、今後のマッシモさんの選手起用が楽しみです。
<画像引用元:DAZN>
前半開始から30分過ぎくらいまでは、神戸の組織的な攻撃に手を焼くシーンもあったのですが、鳥栖の守備陣が徐々に相手の動きにフィットすることができました。特に後半からは、開始からのフォワードを1列下げた4-4-1-1(ないしは4-5-1)の形や、相手が3トップになってからの5-4-1という、マッシモ監督の指示の下で選手たちがフレキシブルに対応することができ、ベンチワークの戦いと言う意味でも非常に熱い試合でした。
■ 守備陣形
前半途中までは、神戸が左右にボールを振って、鳥栖のゾーンの乱れが発生した時に、うまくサイドバックがそのギャップをついた攻めをするシーンが目立ちました。特に、大森、松下の二人が左右のいろいろなポジションに顔を見せていたたため、そこにサイドバックがオーバーラップしてくると、局面的な不利を迎えてしまって非常に対処に苦労していました。(下図2つ参照)


しかしながら、鳥栖の選手たちも、前半30分頃には徐々に神戸の選手たちの動きに慣れてきて、特に、サイドバックやサイドハーフが相手に食いつく(相手のダイアゴナルや上下の動きに対してマークについていく)べきところと、離すところを選手間で相互理解できてきて、不用意なスペースを作ることが段々と少なくなってきました。また、押し込まれたときに豊田やチョドンゴンが守備に参加することによって、何とか神戸の攻撃をしのぐことができました。

後半になって、マッシモさんが手を打ってきます。鳥栖のフォワードの後ろ(3ボランチのエリア)で面白いようにボールを回されているのを打破すべく、後半に入ってからは、フォワード(主にチョドンゴン)を1枚下げた形で4-4-1-1(4-5-1)の形で構えるようになりました。これが非常に奏功して、神戸のボランチがボールを受けた際に、必ずチョドンゴンが対峙し、ボランチを自由にさせないことによって、展開のスピードを遅らせる事が出来ました。
また、前半は神戸ボランチに対して鳥栖のハーフがマークについたスペース(バイタル)を使われることが多かったのですが、チョドンゴンを下げたことによって、バイタルにスペースを作らずコンパクトさを保つことができ、中央を固めることができました。神戸もボールの展開に成功して、大きなサイドチェンジからチャンスを作ることも度々ありましたが、中央のブロックを崩されたわけではないので、何とかクロスを跳ね返すことに成功していました。





この4-5-1がもたらしたもう一つの効果は、豊田がワントップで張っているため、鳥栖の攻撃へのトランジションで、ボールの出しどころが明確であるという点です。豊田にボールが集まるので、自然と彼のフォローに選手たちが集まってくるので、カウンターの起点が明確になりました。
また、チョドンゴンの攻守の切り替えが早くて、ボールを奪えそうな状態になったら、下がった状態から1列ポジションをあげて、すぐに豊田のフォローができる位置にポジショニングをとっていました。ボールの出しどころが明確になることによって、周りの鳥栖の選手たちがはっきりとプレイできるようになったのは、思わぬ効果だったかなと思います。
最後は、小林を投入して、5バックにして神戸の猛攻を乗り切りましたが、神戸が3トップ気味にして、両サイドをワイドに使って選手を張らせていたため、そのような作戦を取ったのかなと思いました。マッシモさんがこれまで5バックを取ってこなかったので、ついついいろいろと考えてしまうのですが、確かに、相手が2トップのままで人数を集めて中央をついてくるならば、5バックにしてサイドのスペースを埋めても、今回ほど大きな効果を得ることはできないですしね。

今後、ステレオタイプ的に後半40分過ぎからは5バックで守備を固めて守りきるという形になるのか、それとも相手陣形を見た上で5バックは選択肢のひとつとして用いるのかわかりませんが、今回は相手の陣形への対処という意味でも、選手たちへの守りきるという意思表示と言う意味でも、小林の投入は非常に大きな采配でした。
最後に、手前味噌ですが、チョドンゴンを3月のルヴァンカップ新潟戦で初めて見た時の印象をBlogに書いていました。自分が気に入ったプレイヤーが活躍してくれるのは、やっぱり気持ちいいものですよね。
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個人的に、良いプレイヤーだなと思ったのは、チョドンゴンです。ワンタッチでのプレイや裏へのダイレクトパス、ポストプレイなど、ゲームの組み立てに寄与しようとする動きがよく見えました。彼自身ではなく、彼の周りのいるプレイヤーのレベルが上がると、彼自身が更に生きてくるのではないかと感じました。
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この試合では、チョドンゴンは得点の方が目立ちますが、私は後半の彼の攻守に貢献する動き、特に、守備時のファーストディフェンダーとして相手のボランチを封じた動きが鳥栖に勝利をもたらせたと思います。守備に関しては、豊田も時折ハーフの位置や最終ラインに戻って守備をこなしていましたし、まさに全員でつかんだ勝利ですね。
イバルボは彼のいいところがあるし、また新たにチョドンゴンのいいところも発見できましたし、今後のマッシモさんの選手起用が楽しみです。
<画像引用元:DAZN>
2017 第34節 : コンサドーレ札幌 VS サガン鳥栖
2017 第33節 : サガン鳥栖 VS ジュビロ磐田
2017 第31節 : アルビレックス新潟 VS サガン鳥栖
2017 第30節 : ヴィッセル神戸 VS サガン鳥栖
2017 第29節 : サガン鳥栖 VS セレッソ大阪
2017 第28節 : サガン鳥栖 VS 鹿島アントラーズ
2017 第33節 : サガン鳥栖 VS ジュビロ磐田
2017 第31節 : アルビレックス新潟 VS サガン鳥栖
2017 第30節 : ヴィッセル神戸 VS サガン鳥栖
2017 第29節 : サガン鳥栖 VS セレッソ大阪
2017 第28節 : サガン鳥栖 VS 鹿島アントラーズ
Posted by オオタニ at 21:23
│Match Impression (2017)