サガン鳥栖の観戦記。戦術を分析して分かりやすく説明できるように心がけています。

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Posted by さがファンブログ事務局 at

2009年03月28日

アドバンテージを取れない審判

先日の岡山戦では、審判がアドバンテージをとって試合を流していてくれていればビッグチャンスを迎えていただろうというシーンが3回はあっただろうか。特に前半に上手い具合に廣瀬が抜け出たであろうシーンで

「ピッ」

と笛が鳴ったときには非常に興醒めであった。

だが、ボールの行方を追うとそのような有利な状態になっていたと同時に、ファールを受けた地点においては選手が痛そうにうずくまって倒れていた。

時折、選手たちはファールを取ってもらおうとして実際の痛みよりも大げさに痛がってみたり、実際に受けた行為よりもオーバーに表現して倒れてみたりしている。いわば審判を騙そうとしている行為なのだ。

審判も選手たちに騙されまいと目を凝らしてみているのだが、選手たちの表現力が素晴らしくて(←笑)ファールでなくてもファールを取ってしまうこともある。家本とか村上とか西村とかいう名前の人が度々起こしてしまう所謂「誤審」というやつだ。

さて、今回のアドバンテージのシーンであるが、目の前にいたわけではないのでもちろん聞こえてこないのだが、倒された選手が「ウォッ」とかいう大声を上げて倒れたり、ひどい怪我が発生したかのように痛がりながら倒れていたりしたならばどうだろう。

審判は重大な怪我に繋がるのを防ぐために、次のプレーを見るまもなく笛を吹いてプレーを止めるのではないだろうか。実際、ボールがチームの有利な状態に進んだのはあくまで結果であって、それは審判が「どんな状態でも止めなければならないファール」だと思って笛を持って口に運んで吹くまでのラグタイムの結果ではないだろうか。

結局は演技を見抜けない審判、その後の優位な状況を判断できない審判にも問題はあるのだが、常日頃から大げさな振る舞いをしてファールを奪おうとするプレーをしている選手たちの自業自得な面もあるのではないだろうか。騙し、騙されしている結果が、自分達に跳ね返ってきた状況であったと思うしかない。

ファールで倒された選手たちも、その後に繋がるプレーで自分達の有利に働くことがわかっていたならば、声も出さないし、大げさな倒れ方もしないし、もしかしたら倒れることすらないかもしれない。だが、実際に選手たちはその後に優位に働くかどうかは分からないので、結局はファールを取ってもらいたいような振る舞いをするのである。

しかしながら、選手たちだけに問題があるかといえば、審判にも問題点はもちろんある。あくまで「重大な怪我につながると感じて笛を吹いた」のならば、「イエローカード」もセットにしてプレーを止めるべきではなかったか。それらのプレーにおいて、すべて提示するべきだとは思わないのだが、完全にチャンスになっていたシーンもあっただけに、どれひとつの場面でさえイエローカードが提示されなかったのには不満を感じる。(西野に対してはいくつかのプレーの連続でイエローカード提示されたが、今回のアドバンテージには絡んでいない)

不用意にイエローカードを出さないという意味では試合をコントロールする上でよくやったのだと思うのだが、逆に何をやってもイエローカードがでないと、選手たちに舐められてしまって抑制の効果がなくなってしまう。非常に難しいバランスだが、アドバンテージを見ることと、ファールで止めることのバランスを考えると、「重大な怪我につながると感じて笛を吹いた」ことにも重きを置いてよかった場面もあったのではないかと感じる。

そして、それらのアドバンテージを取らずに笛を吹いて止めるという行為が複数回も続いていたのだから、審判として試合の中で調整してほしかったような気もする。(ただ、これはへたくそがやるとジャッジの基準がぶれるという諸刃の剣でもあるので、基準を変えなかったことは正解だったのかもしれない)

ちなみに、この試合の主審はJリーグで笛を吹くのは初めてだったという。幾戦もの試合をジャッジしてきた百戦錬磨の審判でさえ不安定なジャッジを繰り広げているJリーグにおいて、初めての笛であそこまでコントロールできたのは立派だと思うしかない。この渡辺という審判が今後もJリーグで笛を吹き続け、今回の経験を糧に立派なジャッジを繰り広げてくれる事を願う。
  

Posted by オオタニ at 11:34Column