サガン鳥栖の観戦記。戦術を分析して分かりやすく説明できるように心がけています。

2016年05月24日

2016 1ST 13節 サガン鳥栖 VS 大宮アルディージャ

土曜日は大宮との一戦でしたが、これまでの試合と同じような雰囲気、同じようなミスで敗北となってしまいました。
水曜日のナビスコカップ川崎戦では、普段は控えの選手たちが久しぶりに出場し、彼らの気持ちの入ったプレーを見てからの土曜日の試合だったので、いささか消化不良気味です。

この試合の後、ゴールキーパーの林が自身のBlogで、

「鳥栖に来たときに感じた根底に築いてきた鳥栖の良さが今は消えてしまっている。」

と述べています。

林のブログ

長い年月サガン鳥栖というチームを見ている我々が感じるならばともかく、選手自身がこのような気持ちになるということは、チーム状況が非常に深刻な状態にあることを感じずにはいられません。

打開するためには勝ち星が一番の薬なのですが、次の試合で勝ち星を得ることができるでしょうか。
マッシモ監督は、スタメンの入替を匂わせる発言をしておりましたが、果たして。

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では、大宮戦の失点シーンを振り返ります。
当サイトのコンセプトが、段々と失点分析のようになってきましたが、たぶん、気のせいです(笑)

大宮は吉田のパスを奪い、カウンターを仕掛け、左サイドに起点を作ろうとしますが、鳥栖の早い戻りにより、いったんあきらめて中央にボールを戻し、そこから右サイドに展開しました。
右サイドへの展開に対して、鳥栖は左サイドバックの吉田が1列上がって対応することになります。

これ、何気ない展開なのですが、鳥栖の選手を右サイドに置き去りにしたまま、大宮が上手に右サイドに起点を作っています。
この時、大宮はムルジャが吉田が上がったスペースに中央からスライドして入ってきます。実に頭の良いプレイヤーでして、このようなスペースでボールを受ける事をこの試合でも、何度も繰り返していました。

○をつけているプレイヤーはペクソンドンですが、吉田と連携してもっとプレスをかけられなかったかなと言うところです。

2016 1ST 13節 サガン鳥栖 VS 大宮アルディージャ

大宮は、右サイドからスペースに入ったムルジャに直接ボールを入れることも出来たでしょうが、ムルジャが良い形でボールを受けるため、1度中央を使います。
そして、金澤もワンタッチで上手にはたいて、ワンツーをもらいに前へとダッシュします。
これで、鳥栖の守備があっという間に危険な状態になりました。

ムルジャが右サイド(鳥栖の左サイド)で前を向いてボールを受け、しかもセンターバックの谷口(○印)が吉田のカバーリングで釣りだされています。
鳥栖は全体が左サイドにスライドしているため、中央をミンヒョクと藤田が守る形になっています。
そして、藤田が絞ったスペースは、チェソングンがよくカバーして、最終ラインに入っています。

2016 1ST 13節 サガン鳥栖 VS 大宮アルディージャ

ここでのムルジャの選択はクロスでした。はさみに来る吉田の動きを見越しているのか、左サイドに壁を作って、体の動きで吉田を制してからの見事なクロスです。
しかも、そのボールもキーパーが出られない場所にピンポイントで蹴っています。
技術力のあるプレーでホントお見事でした。
逆に言うと、谷口、吉田の二人が対応に行っても、ムルジャにクロスを上げられてしまった事が致命的でしたね。

ここで、私的には最大のポイントなんですが、この時、藤田が完全なるボールウォッチャーになっています。
本来、自分が守るべきスペースにクロスが入っているのですが、普通に歩いています。
ムルジャのクロスにリトリートして対応しようなんて動きは1ミリもありません。

ミンヒョクは、ムルジャのクロスをあげる動きを見て、必死に江坂についていったのですが、残念ながら、フレッシュな江坂の方が一瞬のスピードは上でした。
ミンヒョクは最大限頑張った対応をしたと思います。

2016 1ST 13節 サガン鳥栖 VS 大宮アルディージャ
結局、決められたときには、鳥栖の最終ラインのうち、3人がゴールよりも離れたエリアでの対応をしていました。
吉田と谷口がサイドに出されてしまって中央が薄くなってしまったところをうまく使われました。
藤田は、広島戦でも菊地がプレスに上がったスペースへのカバーが出来てませんでしたが、走れないほどに疲れがピークに来ているのでしょうか?
ここのところ、彼の精彩を欠いたプレーがすごく目立ちます。

2016 1ST 13節 サガン鳥栖 VS 大宮アルディージャ

鳥栖は、チームとして、もう一度、ゴールを守ることの執念、ひとつの油断が招く事態と言うのを深く考えなければならないプレー(失点)だったと思います。

やれることを精一杯やって、それでも決められるならば、それは相手の技術が1枚上だったということですが、やれることすらやらなくて、走ることなくゴールを決められてしまうシーンを見せられるならば、お金を払って見に来る人も少なくなっていくでしょう。

<画像引用元:スカパーオンデマンド>


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Posted by オオタニ at 00:25 │Match Impression (2016)