サガン鳥栖の観戦記。戦術を分析して分かりやすく説明できるように心がけています。

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Posted by さがファンブログ事務局 at

2008年09月01日

起爆剤

先制点を挙げたシーンはまさに鳥栖のボランチにやってほしい事が完璧にこなせた。

鳥栖のフォワードは高くて強いので、どうしても上背があって対人に強いセンターバックをある程度マンマーク気味につけなければならない。すると必然的に彼らが開く事によってディフェンスを引きつけることができ、そこにスペースが生まれる。相手守備の中央にほころびがでるとすれば、カバーリングがうまくいかない可能性があるこのタイミングであるが、中央にあいたスペースに3列目からするすると抜けてきてボールを受けたプレイは見事としか言いようがない。

左足でのシュートフェイントの後に右足でゴールを決めたところも、効き足でしかシュートが決まらない鳥栖の選手たちとは技術力が一歩違うところを見せてくれた。ゴールをより多く決めるためには、効き足しか使えなくても、その効き足をマークされても、それでもなお効き足でゴールを決める選手になるか、効き足を囮にして逆足でも正確なシュートを打つ技術を身につける選手になるか。

言葉では簡単だが、効き足ですらまともにシュートを枠に飛ばせない選手が多い中、あの右足の一点とバーに当たったフリーキックは今後の可能性を大いに感じさせてくれた。

あとは、90分間とは行かないまでも、途中でさぼる時間があったとしても、最後まで何らかの形で仕事ができるくらいの存在感のある選手になってほしい。90分間スペースに飛び出すことで存在感を示すばかりでは疲れるだろうから、パスによって別の人間を上手に使うとかでね。それが体力面なのか、攻守のバランスのためなのか、使われ方の問題なのか、それともチームに溶け込んでいないからなのかは分からないが、途中から消えてしまう時間帯があった事は確か。それでも、十分頑張ってくれたとは思うけど。

もうひとつ、船谷は目の前に相手が3人いてもシュートを放った。そして、彼よりももっとコースがなかったであろうレオナルドは目の前に相手がいるにも関わらずクロスをあげてそれが運よくゴールにつながった。レオナルドのそれは決してきれいな形ではないが、目の前の敵を交わすという事に固執しなかった事が結果を生んだ要因となった。泥臭くても、前とボールを運ぶ姿勢、中央へと進む姿勢、これらが相手にとって脅威となるのだ。ラッキーなゴールかもしれないが、ドリブルでのミスではあのゴールは生まれていない。ボールをゴール方向へ運ぶというクロスから生まれているのである。そのクロスも突拍子もない所に蹴ったわけではないからね。山城や廣瀬のように突拍子もないところに蹴っていたらラッキーも何も起こらない。

これからのサガン鳥栖の連勝は船谷の継続的な活躍、もしくはキムシンヨンの大当たり(確率変動)くらいしかスイッチがないと思う。どちらかのスイッチが入って初めて勢いが生まれ、昇格争いへの舞台に立てるのだ。

悲観的だが、前回のエントリーにも書いたように、昇格争いに押しつぶされる事が予想される彼らのメンタル面では、勢いで乗り切るしかないのだ。それには新しい人間の推進力か、個人突破できるフォワードのゴール量産しかありえない。もちろん、その起爆剤を支えるのは周りの選手でもあるが、火がつかないと物は燃えないからね。
  

Posted by オオタニ at 13:13SAgAN Diary