2013年08月08日
柏 VS 鳥栖
前節に、大分のチェジョンハンのポジショニングの甘さを指摘したのですが、しっぺ返しをくらった格好で、柏に2失点を喫してしまいました。
1失点目はディフェンス陣全員のポジショニングの甘さ、2失点目は間接的ではありますが、キムミヌのポジショニングが影響しております。
では、1失点目から。
柏のゴールキックを鳥栖の選手がはじき返すのですが、そのボールを柏がダイレクトで前へ、前へと繋いでいきます。
まず、このつなぎに対して、中盤も含め、全員が全員、ボールばかり追いかけてしまうのです。
中盤の競り合いでは、それもやむを得ないかなという感じなのですが、そのつなぎが行われている時、ディフェンス陣はツートップに対して絞り込んだ両サイドバックがマークしており、更にヨソンヘをスイーパー的に配置という、人数的には問題ない状態で守っております。

ところが、ツートップについていた彼ら、空中でボールをつなぐ柏に対して、ボールに対してばかり集中してしまって、工藤とジョルジワグネルをあっさりとフリーにしてしまうわけです(笑)

これでは、失点するのはやむを得ないですね。
前節は、「なぜか水沼を離しているチェジョンハン!」と書きましたが、まさか、今節に、「なぜか工藤を離しているキムミヌ!」と書かないといけないとは思いもよりませんでした(笑)
ではヨソンヘの動きはどうだったかというと…。
このシーンでは、ヨソンヘはなかなか責められないと思うんですよね。
レアンドロドミンゲスからのヘディングのパスが出るタイミングで、ヨソンヘがあがっていたらオフサイドを取れていたということがあるかもしれませんが、ヨソンヘは、あくまでもカバーリングとしてこの位置にポジションしていたはずです。
そうなると、両サイドの2人より同列、もしくは前に出るということは、カバーリングをするという彼の役割上、ありえない動きとなるわけです。
それより何より、ボールに釣られて前に出てしまった両サイドバックに併せて彼も前に動くというのは至難の業でしょう。
では、カバーリングがメインの役割だとしたら、工藤の所にカバーリングに行っていたらいいのではないかという指摘もあるかと思います。
カバーリングとは、基本的に1対1で付いている状態で、誰かが抜かれてしまったときに、守備として援護をする役割です。
ところが、このケースでは、柏の空中戦による繋ぎで、レアンドロドミンゲスがヨソンヘの前に、場所は遠くとも対峙してしまっているのです。
両サイドのカバーリングが役割だったはずが、目の前にフリーの選手ができてしまっているので、もし、レアンドロドミンゲスがトラップをしたら、応対できるのはヨソンヘしかいません。
ある意味、フリーになっているレアンドロドミンゲスに対してのカバーも考えないといけない状況になっているのです。
彼からのダイレクトパスを想定し、工藤もしくはジョルジワグネルの方へカバーリングに走ったとしたら、レアンドロドミンゲスはトラップをしていたことでしょう。
ただ、残念ながら、ヨソンヘはこの一連の攻撃の中であらゆることを想定したにも関わらず、結果的に有効的な役割を果たしていません。
そういう意味では、ヨソンヘの動きとしては、中途半端な対応になってしまった面は否めません。
とはいうものの、このケースは両サイドバックがついていたマークを簡単にはずしてしまったことが最大の失点要因だと思います。
次に2失点目。
これはね、キムミヌに、君はサイドバックの選手なんだと、お経のように耳元で100万回くらい唱えたいんですよ。
ユン監督がキムミヌに攻撃面のいいところを求めるのであれば、もう1列前に置かないと失点は増えるばかりだと思います。
ボランチから、菊池にバックパスがはいって、菊池がビルドアップを開始します。
菊池も長いボールを蹴ろうとしますが、前線の準備が整っていないので、一旦躊躇します。
その際、左にいるヨソンヘにパスが出せるか確認するのですが、ヨソンヘからサイドに展開するであろう場所にいるはずのキムミヌが全速力で前に行っているので、ヨソンヘにボールを渡しても、柏からのプレスに詰まってしまうことが想定され、横へのパスも躊躇したのではないかと考えます。その結果、ボールを持ってドリブルで上がっていったのでしょう。

ここで、有権者の皆様に訴えたいのですが、あくまでキムミヌは最終ラインの選手です。
攻撃に向かうために、ビルドアップする役割があります。
彼は、ボールが最終ラインにある状態で、裏のスペースに飛びだすことを求められている選手ではありません…ユンさんは求めていないと信じたい。
その役割は、水沼であり、野田であり、池田であると思うのです。
ところが、彼は菊池がボールを持っている段階で、全速力で前に向かってしまいました。
その結果、菊池のパスをカットされてショートカウンターの反撃を受けたときに、まったくもって守備に貢献することができませんでした。
彼が、無鉄砲に上がっていったばっかりに、攻撃のビルドアップができないばかりか、守備においてもフリーの選手を作ってしまいます。


監督の思想や戦術というのは人それぞれなのですが、キムミヌをサイドバックに置かないと鳥栖は点が取れないほど前線は貧弱でしょうか?
むしろ、最終ラインは守備に特化した選手を並べ、ボールを奪ってからは、ビルドアップしつつ適切なタイミングでロングボールを送りこむことに専念した方が、前線のメンバーも動きやすく、失点も減るのではないかと思うのです。
鳥栖には豊田という強力な武器を持っています。ある意味、彼の個人能力(ゴール、アシスト、ポストプレイ)で、1試合に1点はチームとして確実に取れる力は持っていると思います。
その武器を生かすためにも、サイドバックまで利用した攻撃力の増強ではなく、どのようにして守りきるかという観点でチーム構成を考えた方が、勝ち点3を取る近道になるではないでしょうか。
失点の結果というのはあくまで結果論です。相手のスーパープレイにより、どうしようもなく失点してしまうときだってあります。
しかしながら、チーム戦術として、選手起用法によって防げる失点は、可能な限り、防ぐ手立てを打ってほしいものですよね。
<<画像引用元:スカパーオンデマンド>>
1失点目はディフェンス陣全員のポジショニングの甘さ、2失点目は間接的ではありますが、キムミヌのポジショニングが影響しております。
では、1失点目から。
柏のゴールキックを鳥栖の選手がはじき返すのですが、そのボールを柏がダイレクトで前へ、前へと繋いでいきます。
まず、このつなぎに対して、中盤も含め、全員が全員、ボールばかり追いかけてしまうのです。
中盤の競り合いでは、それもやむを得ないかなという感じなのですが、そのつなぎが行われている時、ディフェンス陣はツートップに対して絞り込んだ両サイドバックがマークしており、更にヨソンヘをスイーパー的に配置という、人数的には問題ない状態で守っております。

ところが、ツートップについていた彼ら、空中でボールをつなぐ柏に対して、ボールに対してばかり集中してしまって、工藤とジョルジワグネルをあっさりとフリーにしてしまうわけです(笑)

これでは、失点するのはやむを得ないですね。
前節は、「なぜか水沼を離しているチェジョンハン!」と書きましたが、まさか、今節に、「なぜか工藤を離しているキムミヌ!」と書かないといけないとは思いもよりませんでした(笑)
ではヨソンヘの動きはどうだったかというと…。
このシーンでは、ヨソンヘはなかなか責められないと思うんですよね。
レアンドロドミンゲスからのヘディングのパスが出るタイミングで、ヨソンヘがあがっていたらオフサイドを取れていたということがあるかもしれませんが、ヨソンヘは、あくまでもカバーリングとしてこの位置にポジションしていたはずです。
そうなると、両サイドの2人より同列、もしくは前に出るということは、カバーリングをするという彼の役割上、ありえない動きとなるわけです。
それより何より、ボールに釣られて前に出てしまった両サイドバックに併せて彼も前に動くというのは至難の業でしょう。
では、カバーリングがメインの役割だとしたら、工藤の所にカバーリングに行っていたらいいのではないかという指摘もあるかと思います。
カバーリングとは、基本的に1対1で付いている状態で、誰かが抜かれてしまったときに、守備として援護をする役割です。
ところが、このケースでは、柏の空中戦による繋ぎで、レアンドロドミンゲスがヨソンヘの前に、場所は遠くとも対峙してしまっているのです。
両サイドのカバーリングが役割だったはずが、目の前にフリーの選手ができてしまっているので、もし、レアンドロドミンゲスがトラップをしたら、応対できるのはヨソンヘしかいません。
ある意味、フリーになっているレアンドロドミンゲスに対してのカバーも考えないといけない状況になっているのです。
彼からのダイレクトパスを想定し、工藤もしくはジョルジワグネルの方へカバーリングに走ったとしたら、レアンドロドミンゲスはトラップをしていたことでしょう。
ただ、残念ながら、ヨソンヘはこの一連の攻撃の中であらゆることを想定したにも関わらず、結果的に有効的な役割を果たしていません。
そういう意味では、ヨソンヘの動きとしては、中途半端な対応になってしまった面は否めません。
とはいうものの、このケースは両サイドバックがついていたマークを簡単にはずしてしまったことが最大の失点要因だと思います。
次に2失点目。
これはね、キムミヌに、君はサイドバックの選手なんだと、お経のように耳元で100万回くらい唱えたいんですよ。
ユン監督がキムミヌに攻撃面のいいところを求めるのであれば、もう1列前に置かないと失点は増えるばかりだと思います。
ボランチから、菊池にバックパスがはいって、菊池がビルドアップを開始します。
菊池も長いボールを蹴ろうとしますが、前線の準備が整っていないので、一旦躊躇します。
その際、左にいるヨソンヘにパスが出せるか確認するのですが、ヨソンヘからサイドに展開するであろう場所にいるはずのキムミヌが全速力で前に行っているので、ヨソンヘにボールを渡しても、柏からのプレスに詰まってしまうことが想定され、横へのパスも躊躇したのではないかと考えます。その結果、ボールを持ってドリブルで上がっていったのでしょう。

ここで、有権者の皆様に訴えたいのですが、あくまでキムミヌは最終ラインの選手です。
攻撃に向かうために、ビルドアップする役割があります。
彼は、ボールが最終ラインにある状態で、裏のスペースに飛びだすことを求められている選手ではありません…ユンさんは求めていないと信じたい。
その役割は、水沼であり、野田であり、池田であると思うのです。
ところが、彼は菊池がボールを持っている段階で、全速力で前に向かってしまいました。
その結果、菊池のパスをカットされてショートカウンターの反撃を受けたときに、まったくもって守備に貢献することができませんでした。
彼が、無鉄砲に上がっていったばっかりに、攻撃のビルドアップができないばかりか、守備においてもフリーの選手を作ってしまいます。


監督の思想や戦術というのは人それぞれなのですが、キムミヌをサイドバックに置かないと鳥栖は点が取れないほど前線は貧弱でしょうか?
むしろ、最終ラインは守備に特化した選手を並べ、ボールを奪ってからは、ビルドアップしつつ適切なタイミングでロングボールを送りこむことに専念した方が、前線のメンバーも動きやすく、失点も減るのではないかと思うのです。
鳥栖には豊田という強力な武器を持っています。ある意味、彼の個人能力(ゴール、アシスト、ポストプレイ)で、1試合に1点はチームとして確実に取れる力は持っていると思います。
その武器を生かすためにも、サイドバックまで利用した攻撃力の増強ではなく、どのようにして守りきるかという観点でチーム構成を考えた方が、勝ち点3を取る近道になるではないでしょうか。
失点の結果というのはあくまで結果論です。相手のスーパープレイにより、どうしようもなく失点してしまうときだってあります。
しかしながら、チーム戦術として、選手起用法によって防げる失点は、可能な限り、防ぐ手立てを打ってほしいものですよね。
<<画像引用元:スカパーオンデマンド>>
Posted by オオタニ at 19:30
│Match Impression (2013)