2018年10月08日
マッシモ解任報道について(マッシモ解任のタイミング)
大本営発表はありませんが、サガン鳥栖がマッシモ・フィッカデンティ監督を解任というニュースが流れました。ひとそれぞれ意見はあるでしょうが、私はマッシモを切るならばまさにこの上ないジャストタイミングだと思います。
最初のターニングポイントは、7連敗の直後でした。
サポーターズミーティングでいろいろと意見があがりましたが、フロントはマッシモ続投を明言しました。戦術的な上積み、怪我人の復帰、これでもかという補強の名言。チームが向上する要素はいくらでもあったからこその判断でしょう。上昇する要素がある限りは、費用とリスクを負って解任はしないという判断でした。マッシモに託した方が現実的だという判断は尊重します。
その後、フェルナンドトーレス加入というビッグニュースが流れ、金崎加入というまたまたビッグニュースが流れ、オマリの加入というディフェンスの要が綺羅、星のごとく登場し、これでもかという補強を果たして戦力自体は整ったかのように見えました。
一時期は柏、G大阪の不調によって降格圏を脱出しました。首位の広島戦に勝利してこのまま順位も上昇するのではという機運も高まりました。ところが、わが軍同様に残留争いするチームもしっかりと勝ち点を積み重ね、こともあろうか、広島はG大阪にも柏にも勝ち点3を献上し、我々だけが上昇するということにはつながりませんでした。
そして監督を替えたG大阪、補強に成功した柏はしっかりと調子をあげて連勝し、マリノスも3連勝で気が付けば10位に上昇。長崎も負ければほぼ終わりだろうと思われていた名古屋に勝利で踏みとどまり、その後も川崎戦は負けたものの他の試合で勝ち点を積み重ねて、ついに鳥栖と勝ち点差2に迫りました。
その中での湘南戦。私は、湘南戦は勝ってくれるだろうと思っていました。ここで湘南に勝てば暫定とは言え13位まで順位を上げ、得失点差もまだ優位な位置にいる。ホームでの戦いですし、トーレスや金崎などの新戦力も加入して10試合程が経過。そろそろ結果でコミットしてくれるだろうと思っていましたし、この試合こそ、まさに分水嶺ともいうべき戦いで勝たなければならない試合でした。
しかしながら、この大事なシックスポイントマッチで敗北。押しているようで点が入らない。まさに湘南ペースという形で試合を進められてしまいました。攻撃のタイミングでかさになって攻めてくる事がインプットできていたかどうかはわかりませんが、これまで湘南が数多くの勝ち点を重ねてきた形でやられてしまいました。
失点シーンも、相手スローインであるにも関わらず、リスクをかけすぎたポジショニングで、ボールを奪えずにあっさりと逆サイドの大きなスペースへ展開を許しました。そして、当Blogでこれまでも指摘している、吉田、原川のゾーンディフェンス能力不足が露呈した形で、湘南のボール回しに翻弄され、大事なゴール前のエリアにすっぽりとスペースをあけてしまいました。決して不運なゴールではなく、マッシモが最後まで原川、吉田に守備を仕込むことができなかった結果なのでしょう。
結果が出ないと選手起用も不可思議なものに映ります。G大阪戦からの4戦無敗を支えていた三丸は吉田の怪我からの復帰によって札幌戦に続いてスタメンを外れ、4戦無敗の時にカンフル剤として活躍し、決勝アシストを果たした安在も起用せず。怪我明けのチョドンゴンをスタメン起用して不発に終わり、トーレスは試合にすら出ず。選手交代もベンチでバタバタした挙句、焦る選手たちを制することができずに豊田を入れるという早めのスイッチで攻め急ぎを招いた結果、偶然を期待する攻撃に終始してチャンスメイクもできずに敗戦。
勢いが大事な時に、勢いに乗って勝ち点を稼いできたニューヒーロー達や世界で高い景色を見てきた一流プレイヤーをわざわざ外して無残な敗北を喫する監督に勝ち運は残されているのか?果たしてこの後の5試合で監督の中に新たな勝利のアイデアはあるのか?
ゴールデンウィーク頃、7連敗した頃にはまだ上昇する要素がありました。
しかしながら、残念ながら、その時には存在していた上昇する要素はもはやすべて使い切りました。
マッシモでこれ以上、上昇する要素が見当たらないのです。
攻撃面で改善も見れず、選手起用も外れ、ラッキーパンチも生まれない。
残り5試合です。もはや、戦術的上積みも見込めないでしょう。
マッシモのサッカーは分析で丸裸にされているので、相手にとっても組みやすし。
そもそも、通訳も何を伝えているのかわからず、選手たちに戦術のディテールが伝わっているかもわからない状況。
そうなると、残された道は解任ブーストしかない!
ということで、今年初めて、解任という道もあるという事を示しました。
解任ブーストで期待するのは戦術的要素ではありません。
あくまでも、精神面・団結力の向上とマンネリ感の打破なのです。
新監督に戦術的要素の改善や転換を求めるならば、7連敗の後に解任でしょう。
あの時に解任していないという事は、今求めるのはメンタル面と運気の改善です。
そうです。解任ブーストはもはや神頼みなのです(笑)
そんなツイートをしていたら、監督解任のニュースが。
夏頃の「戦術的要素」という観点ではチームは「続投」を選択しました。
この選択は尊重するべきであって、ただ、残念ながら結果が出なかっただけです。
今回の湘南戦に敗れた後の「精神的要素」という観点では「交代」を選択しました。
私はまさにジャストタイミングだと思います。
残り5試合は、戦術的な未成熟さが露呈せず、うまくいけば勢いだけで何とかポイントを稼げるかもしれないギリギリの試合数。
シーズン終了間際のチームのピンチというメンタル面を向上させやすい状況でもありますし、替えるならばここしかないでしょう。
監督交代の報を受けて、みなさん、システムはどうなるとか、起用する選手は誰それを起用してほしいとか、少なからずや想像しませんでしたか?それが監督交代のひとつの効果です。選手たちも序列が変わるので、出られなかった選手たちが出られるかもしれないという意思を持って練習に臨むことができ、スタメンの選手たちも違った気持ちで戦いに臨むことになります。チームにマンネリ感を打破し、新しい風を吹き込むのです。
もう一つ、良い要素があるのは、監督を替えることによって、少なからずや選手起用と戦術の微修正は入ります。特に、長崎の高木監督は、相手の試合を数試合分析してから相手の良いところを消してくる監督です。マッシモのサッカーは既に丸裸であるはず。新しい監督になることによって、札幌戦のように戦術的側面での遅れを取る可能性が下がります。その点ではこのタイミングでの監督交代というのも悪くはないのかなと思います。
この時期での監督交代は博打です。確率としてはもしかしたら低いのかもしれませんが、確率が低いから当たらないわけではない。
何といっても、いまのサガン鳥栖は、その博打を打つか打たないかの選択が必要な状態になってしまったのであり、そこで、社長の判断は交代だったという事です。最後までマッシモを信頼して一緒に心中するか、メンタル面の改善に資する施策を打つか、その選択は非常に難しかったでしょう。
ユースの選手たち、父兄、関係者にはご迷惑をかけることになりました。
ユースの選手たちは、学年という単位で考えると、わずかな期間内での活動に限られます。
そのような状況でありつつ、更にプレミア昇格という目標に向けて水を差される形になったのは、本当に申し訳ないと思います。
サガン鳥栖がトップリーグに残るという結果を持って、何とか皆様に報いたい次第です。
…関係者ではありませんが、サガンファミリーとしては、そのような気持ちです。
そして、マッシモ監督にも感謝ですね。
マガト騒動の後に監督を引き受けてくれた恩は忘れません。
決定力不足や、審判の判定など、ほんのちょっとした不運で勝ち点を稼げなかったのが残念で仕方ありません。
もはや、我々はピッチで戦っている監督・選手を見守るしかありません。
スタジアムを少しでも多くのサガンブルーに染め、拍手と声援によって選手たちに勇気を与え、最後の一歩を出せるような雰囲気を作るしかありません。
チームの選択を受け入れ、前を向いて、新たな監督と選手を信じてともに戦いましょう。
たとえ、マッシモ解任が誤報だったとしても、同じ気持ちです(笑)
最初のターニングポイントは、7連敗の直後でした。
サポーターズミーティングでいろいろと意見があがりましたが、フロントはマッシモ続投を明言しました。戦術的な上積み、怪我人の復帰、これでもかという補強の名言。チームが向上する要素はいくらでもあったからこその判断でしょう。上昇する要素がある限りは、費用とリスクを負って解任はしないという判断でした。マッシモに託した方が現実的だという判断は尊重します。
その後、フェルナンドトーレス加入というビッグニュースが流れ、金崎加入というまたまたビッグニュースが流れ、オマリの加入というディフェンスの要が綺羅、星のごとく登場し、これでもかという補強を果たして戦力自体は整ったかのように見えました。
一時期は柏、G大阪の不調によって降格圏を脱出しました。首位の広島戦に勝利してこのまま順位も上昇するのではという機運も高まりました。ところが、わが軍同様に残留争いするチームもしっかりと勝ち点を積み重ね、こともあろうか、広島はG大阪にも柏にも勝ち点3を献上し、我々だけが上昇するということにはつながりませんでした。
そして監督を替えたG大阪、補強に成功した柏はしっかりと調子をあげて連勝し、マリノスも3連勝で気が付けば10位に上昇。長崎も負ければほぼ終わりだろうと思われていた名古屋に勝利で踏みとどまり、その後も川崎戦は負けたものの他の試合で勝ち点を積み重ねて、ついに鳥栖と勝ち点差2に迫りました。
その中での湘南戦。私は、湘南戦は勝ってくれるだろうと思っていました。ここで湘南に勝てば暫定とは言え13位まで順位を上げ、得失点差もまだ優位な位置にいる。ホームでの戦いですし、トーレスや金崎などの新戦力も加入して10試合程が経過。そろそろ結果でコミットしてくれるだろうと思っていましたし、この試合こそ、まさに分水嶺ともいうべき戦いで勝たなければならない試合でした。
しかしながら、この大事なシックスポイントマッチで敗北。押しているようで点が入らない。まさに湘南ペースという形で試合を進められてしまいました。攻撃のタイミングでかさになって攻めてくる事がインプットできていたかどうかはわかりませんが、これまで湘南が数多くの勝ち点を重ねてきた形でやられてしまいました。
失点シーンも、相手スローインであるにも関わらず、リスクをかけすぎたポジショニングで、ボールを奪えずにあっさりと逆サイドの大きなスペースへ展開を許しました。そして、当Blogでこれまでも指摘している、吉田、原川のゾーンディフェンス能力不足が露呈した形で、湘南のボール回しに翻弄され、大事なゴール前のエリアにすっぽりとスペースをあけてしまいました。決して不運なゴールではなく、マッシモが最後まで原川、吉田に守備を仕込むことができなかった結果なのでしょう。
結果が出ないと選手起用も不可思議なものに映ります。G大阪戦からの4戦無敗を支えていた三丸は吉田の怪我からの復帰によって札幌戦に続いてスタメンを外れ、4戦無敗の時にカンフル剤として活躍し、決勝アシストを果たした安在も起用せず。怪我明けのチョドンゴンをスタメン起用して不発に終わり、トーレスは試合にすら出ず。選手交代もベンチでバタバタした挙句、焦る選手たちを制することができずに豊田を入れるという早めのスイッチで攻め急ぎを招いた結果、偶然を期待する攻撃に終始してチャンスメイクもできずに敗戦。
勢いが大事な時に、勢いに乗って勝ち点を稼いできたニューヒーロー達や世界で高い景色を見てきた一流プレイヤーをわざわざ外して無残な敗北を喫する監督に勝ち運は残されているのか?果たしてこの後の5試合で監督の中に新たな勝利のアイデアはあるのか?
ゴールデンウィーク頃、7連敗した頃にはまだ上昇する要素がありました。
しかしながら、残念ながら、その時には存在していた上昇する要素はもはやすべて使い切りました。
マッシモでこれ以上、上昇する要素が見当たらないのです。
攻撃面で改善も見れず、選手起用も外れ、ラッキーパンチも生まれない。
残り5試合です。もはや、戦術的上積みも見込めないでしょう。
マッシモのサッカーは分析で丸裸にされているので、相手にとっても組みやすし。
そもそも、通訳も何を伝えているのかわからず、選手たちに戦術のディテールが伝わっているかもわからない状況。
そうなると、残された道は解任ブーストしかない!
ということで、今年初めて、解任という道もあるという事を示しました。
これでもかという補強の達成というのは異論はありません。社長は打てる手を打ちました。
— オオタニ@SAgAN Report (@ootanirendi) 2018年10月7日
7連敗してもマッシモを続投した事に対する評価は?残留のチャンスがあるからまだ未確かな。
ただ、
「解任ブースト」
という一か八かのカードは残っています。
このカード、切ります?
パルプンテに頼ります?
大事なのは、選手たちがマッシモを信頼しているかどうかですね。
— オオタニ@SAgAN Report (@ootanirendi) 2018年10月7日
戦術やスタメンに疑問を持ったまま試合に臨んでも、ベストパフォーマンスは出ません。
指揮官に対して不信感がなく、一致団結して、ベンチの選手も、ベンチ外の選手も全員が砂岩となっているならば、心中するしかないのかなと思います。
解任ブーストで期待するのは戦術的要素ではありません。
あくまでも、精神面・団結力の向上とマンネリ感の打破なのです。
新監督に戦術的要素の改善や転換を求めるならば、7連敗の後に解任でしょう。
あの時に解任していないという事は、今求めるのはメンタル面と運気の改善です。
そうです。解任ブーストはもはや神頼みなのです(笑)
監督が変わって、一瞬だけ力が増幅される感じです!
— オオタニ@SAgAN Report (@ootanirendi) 2018年10月7日
選手たちが責任を感じて一致団結したり…
起用する選手が変わってモチベーションやフィジカル面で好転したり…
戦術面で相手の分析が間に合わずに良い試合ができたり…
ただ単に気持ちが切り替わって良い試合が出来たりと、謎の神頼みです(笑)
そんなツイートをしていたら、監督解任のニュースが。
夏頃の「戦術的要素」という観点ではチームは「続投」を選択しました。
この選択は尊重するべきであって、ただ、残念ながら結果が出なかっただけです。
今回の湘南戦に敗れた後の「精神的要素」という観点では「交代」を選択しました。
私はまさにジャストタイミングだと思います。
残り5試合は、戦術的な未成熟さが露呈せず、うまくいけば勢いだけで何とかポイントを稼げるかもしれないギリギリの試合数。
シーズン終了間際のチームのピンチというメンタル面を向上させやすい状況でもありますし、替えるならばここしかないでしょう。
監督交代の報を受けて、みなさん、システムはどうなるとか、起用する選手は誰それを起用してほしいとか、少なからずや想像しませんでしたか?それが監督交代のひとつの効果です。選手たちも序列が変わるので、出られなかった選手たちが出られるかもしれないという意思を持って練習に臨むことができ、スタメンの選手たちも違った気持ちで戦いに臨むことになります。チームにマンネリ感を打破し、新しい風を吹き込むのです。
もう一つ、良い要素があるのは、監督を替えることによって、少なからずや選手起用と戦術の微修正は入ります。特に、長崎の高木監督は、相手の試合を数試合分析してから相手の良いところを消してくる監督です。マッシモのサッカーは既に丸裸であるはず。新しい監督になることによって、札幌戦のように戦術的側面での遅れを取る可能性が下がります。その点ではこのタイミングでの監督交代というのも悪くはないのかなと思います。
この時期での監督交代は博打です。確率としてはもしかしたら低いのかもしれませんが、確率が低いから当たらないわけではない。
何といっても、いまのサガン鳥栖は、その博打を打つか打たないかの選択が必要な状態になってしまったのであり、そこで、社長の判断は交代だったという事です。最後までマッシモを信頼して一緒に心中するか、メンタル面の改善に資する施策を打つか、その選択は非常に難しかったでしょう。
ユースの選手たち、父兄、関係者にはご迷惑をかけることになりました。
ユースの選手たちは、学年という単位で考えると、わずかな期間内での活動に限られます。
そのような状況でありつつ、更にプレミア昇格という目標に向けて水を差される形になったのは、本当に申し訳ないと思います。
サガン鳥栖がトップリーグに残るという結果を持って、何とか皆様に報いたい次第です。
…関係者ではありませんが、サガンファミリーとしては、そのような気持ちです。
そして、マッシモ監督にも感謝ですね。
マガト騒動の後に監督を引き受けてくれた恩は忘れません。
決定力不足や、審判の判定など、ほんのちょっとした不運で勝ち点を稼げなかったのが残念で仕方ありません。
もはや、我々はピッチで戦っている監督・選手を見守るしかありません。
スタジアムを少しでも多くのサガンブルーに染め、拍手と声援によって選手たちに勇気を与え、最後の一歩を出せるような雰囲気を作るしかありません。
チームの選択を受け入れ、前を向いて、新たな監督と選手を信じてともに戦いましょう。
たとえ、マッシモ解任が誤報だったとしても、同じ気持ちです(笑)
2020年度シーズンのサガン鳥栖レビューについて
トレーニングマッチ サガン鳥栖 VS アビスパ福岡
前年度在籍していたサガン戦士が翌年度不在となってしまう割合
サガン鳥栖の勝敗と担当主審との関係(2014 to 2018)
ベルギー代表をサガン鳥栖の選手で置き換えてみました。
トレーニングマッチ サガン鳥栖 VS ロアッソ熊本
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前年度在籍していたサガン戦士が翌年度不在となってしまう割合
サガン鳥栖の勝敗と担当主審との関係(2014 to 2018)
ベルギー代表をサガン鳥栖の選手で置き換えてみました。
トレーニングマッチ サガン鳥栖 VS ロアッソ熊本
Posted by オオタニ at 21:33
│SAgAN Diary