サガン鳥栖の観戦記。戦術を分析して分かりやすく説明できるように心がけています。

2008年09月25日

怪我人で戦力ダウンしているのか?

そう言えば、ここのところ怪我人続出で苦しい戦いというがそんなに現在のサガン鳥栖は戦力がダウンしているのか。
開幕当初の10試合を5勝2敗3分というこれまでにない最高の成績で終えたメンバーと現在のメンバーを比較してみよう。
まずは、開幕ダッシュを支えた開幕戦のスタメンがこちら。

赤星
日高
柴小屋
飯尾
高地
清水
高橋
衛藤
野崎
キム
廣瀬

そして、先日の背水の陣ともいえる山形戦で勝利をあげた際のスタメンがこちら


長谷川
内間
飯尾
野崎
鐵戸
島嵜
船谷
高橋
廣瀬
藤田

開幕に出ていた日高は出場停止、清水も熊本戦はスタメンということで戦線離脱というわけではない。
飯尾、高橋という鳥栖の攻守の要の選手たちは、1年間の疲れを感じさせないプレーでラストスパートを好演出している。

メンバー的に変わったのは、

赤星 ⇒ 室
柴小屋⇒ 内間
キム ⇒ 藤田
衛藤 ⇒ 船谷

という感じだろうか。
サイドバックが手薄になり、特に高地の埋め合わせがないところが気になるが、同じゲームを決めるプレーができるレフティの技巧派という意味では船谷が十分に補って余りあるプレーを見せてくれている。

藤田は不調のキムと違って要所要所で点を決めてくれてくれるので毎試合楽しみにしている。昨年の出来から比べるとエースストライカーとしては物足りないかもしれないが、全力で走る姿は胸を打たれる。

室に至っては赤星から完全にレギュラーを奪ったと言っても過言ではない。鳥栖の失点が減ったのは彼のプレーのおかげでもある。

内間は調子の戻らない柴小屋の穴を埋めるだけではない活躍を見せてくれている。生粋のセンターバックが少ない鳥栖のなかでの一番の成長株だ。

レオナルドもスーパーサブとして控えてくれているし、鐵戸もボランチとして、また、ハーフとしていい働きを見せてくれている。

筆者的には衛藤の代わりを務めてくれる選手がいないといったところが気になるが、その他の選手に関しては開幕当初の選手たちともそん色のないプレーを見せてくれているではないか。

鳥栖に怪我人が多いのは確かだが、開幕時のスタメンの選手たちの質に比べて、現在の選手たちの質もまったく遜色はない。

自分たちの力を信じて、自分たちの全力を出し切れば残り7試合を無敗で乗り切ることだって可能であると思う。
最終結果はどうなるか分からないが、黒星さえ付かなければいい形で最終順位を迎えることだって可能性はある。

山形戦に勝ったのを契機にチャレンジャーの精神で全力で立ち向かってほしい。
横浜FC戦も負けられない試合だ。勝ってみんなで喜びを分かち合える事を信じている。


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Posted by オオタニ at 16:27 │SAgAN Diary
この記事へのコメント
山形戦があった火曜日の午前中 遠征に行かないメンバーの佐賀市での練習をみてきました。

日高は累積での出場停止でしたが 日高や赤星 レオナルド キム はここで練習をしているメンバーではない気がしました…。

あれだけのいい体格をしているキム!頑張ってほしいです。
Posted by 学級委員 at 2008年09月25日 19:38
練習ではホームランばかり打っても、試合に出ると三振ばかりのバッターっていますよね(笑)
プロは現場で結果を出してなんぼだと思うのです。
キムやレオナルドは才能は大いにあると思うのですが、いまひとつ足りない何かが。
それを打開するのは彼ら自身だと思います。
外国籍の選手が練習場で甘んじている場合ではないですよね!
Posted by オオタニ at 2008年09月26日 10:09