サガン鳥栖の観戦記。戦術を分析して分かりやすく説明できるように心がけています。

2009年01月26日

サガン鳥栖ファン感謝デー

サガン鳥栖のファン感謝デーが開催されたので行ってきた。

例年のような始動の挨拶のあとに練習を開始するような形(公開初練習)ではなく、挨拶の後は記念撮影と先着数十名を交えた運動会(?)のようなものが開催された。筆者は記念撮影(参加してないのだが)のあとに行われた、七人八脚が終わるのを見届けてから帰った。

筆者的にはどちらかというと練習風景が見たかった。ベテラン選手や新入りの選手のトレーニング中の声なんかが聞こえると新たなスタートを実感できるし、期待に胸を膨らませる事もできる。

まあ、考えすぎかとは思うのだが、七人八脚なんていうのは、自らの意志で身動きが取れない上にバランスを崩したら人間が折り重なってしまう可能性もあるわけで。ましてや、身体能力が違う人間たちが組んでやるので、選手たちのスローペースが一般人にとってはハイペースでついていけないことも考えられる。体が資本の選手たちにとって、不慮の怪我をするかもしれないような危険はあらかじめ避けておく事が無難なのではないかなと思った。

今回の運動会を例えるならば、近々のバラエティ番組にありがちな、やっている人たちは楽しいけれど、視聴者にとってはそこまでおもしろくないテレビ番組を見ているようだった。選手たちと触れ合えるという機会ができたのはサポーターたちにとってもいい事だとは思うのだが、この寒い時期に、しかも雪が降っている中で、シーズンの開始という気合いを入れなければいけない時に実行しなければならない行事だったのかなとも思う。

そういった複雑な感想はともかくとして、また今年も昨年よりも多くのサポーター達がこの会に参加したのは年々期待が高まってきている証拠だと感じた。サガンドリームスが率いて2年目の頃に至っては、ゴール裏を解放するだけですべての人数を収容することに事足りたのに、今年はメインスタンドの2階が半分以上は埋まろうかという勢いだった。サガン鳥栖の始動について、着実に興味のある人間が増えていることがうれしく思えた。

当日は、スタジアムの入口の手前でドリームパスポートの販売や講演会の入会手続きがあっていたが、誰かが席に座って必要事項を記載していたので営業的にも開催した意味はあっただろう。もっともっとドリームパスポートの売れ行きが上がってくれればと思う。(個人的にはJCBのクレジットも使えるようにしてほしいが。)

この日は井川社長もいらっしゃっており、年頭の挨拶でこれまでのスローガンを振り返った上で、今年の意気込みを表明してくれた。スローガンに明確な目標が示されており、最近よく使われる言いまわしだが、不退転の決意というのを感じた。育夫さんも元気な姿での挨拶だったし、岸野さんも監督として3年目ということを意識しているのが重々伝わってきた。サポーターが年々身近に感じてきたという事もおっしゃっていたが、育夫さんと岸野さんは今年結果がでなかったら恐らく勇退されることだろう。いや、両者ともに結果が出たとしても新たな道へと進まれるかもしれない。それだけに今期にかける意気込みがひしひしと伝わってきた。

選手紹介の最初に、赤星が赤いボンボンを片手にサガンティーナのようなダンスをしながら入ってきたw。鐵戸枠は彼が引き継いだのだろう。
それはそれでおもしろかったのだが、足が高くあがるところとか、ジャンプ力とか、彼の身体能力の高さを思いがけず伺えた。今季は昨季の悔しさをバネに頑張ってほしい。

その他、やはり島田が10番の所で発表された場面と、山田卓也が発表された場面ではひときわどよめきと拍手が大きかったように感じた。期待の表れだろう。もちろん、義希の紹介でも背番号が元に戻ったという意味もこめてかどよめきと期待の拍手は大きかった。

どよめきと言えば、DJ YUYAが21番の室を飛びぬかして島嵜を紹介していた場面があった。室さんは忘れられていたw。やっぱり室さんはこういう星の元に生まれてきている(笑)

最後、キャプテンに就任した飯尾が挨拶を行った。先述の社長、GM、監督と違って、たどたどしい口調でしゃべり慣れていない彼だったが、期待に対する思い、そして期待に応えるべき重さというのを感じているのが十分伝わってきた。

「昨年は昇格争いをしながらも6位だった」

という言葉に、何となく現実に引き戻される思いはあった。4位でも5位でもなく6位だったのだ。降格してきたチームを単純に入れ替えると、上には5チームもある。この5チームを上回ることが必要なのだ。道は険しい。

J2という戦いの場において、サガン鳥栖にとっては今シーズンがこれまででの一番のチャンスであるとは思う。かつての浦和、川崎、昨年の広島のような突出したチームがいないことによって、今年のJ2はこれまでのシーズンよりも増して混戦になるだろう。もちろん、逆にいうと、鳥栖を最有力候補と挙げる事ができないという事も現実もあるのだが。

今シーズンも一喜一憂、いろいろとあるだろうが、シーズンが終わった時に心から笑う事ができるシーズンであればと心から願う。

以下、今期の陣容

1 赤星
2 柳沢
3 磯崎
4 内間
5 飯尾
6 高地
7 廣瀬
8 衛藤
9 市原
10 島田
11 空き番号
12 浅井
13 日高
14 高橋
15 谷田
16 空き番号
17 サポーター
18 野崎
19 長谷川
20 渡邉
21 室
22 空き番号
23 島嵜
24 清水
25 池田
26 武岡
27 下地
28 ジョズエ
29 サムエル
30 栗山
31 谷口
32 山田



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Posted by オオタニ at 12:57 │SAgAN Diary
この記事へのコメント
寒さが厳しい小雪の中・・・本当にお疲れ様でした。
私は所用で欠席しましたが、都市高速が通行止めの時点で断念していました。
挨拶の内容はYOUTUBEで見ました。ほんとに便利なものが出てきましたね。最近は「カチカチサガントス」も見れたりしますから福岡在住でも
松本GMのコメントが聞けて非常にありがたいです。

今シーズンが始動しました。
今年も昨年以上に気持ち込めて応援頑張ります。

オオタニ様も風邪には注意してください。
Posted by kazutaka at 2009年01月26日 18:23
こんばんわ。

あの日は福岡方面は特に雪がすごかったみたいですね。
私の家も結構積もっていたのですが、鳥栖の方へ近づくと意外にも雪はそこまで積もっていませんでした。
何はともあれ、無事にスタートを切れたことはよかったと思います。

YOUTUBEにあがっていたんですか!
数年前ですら考えられなかったことですよね。便利になりました。
画面越しでもGMの熱い想いが伝わってきたでしょう!

そして、今年も無事、楽しいサッカーが見れるということが幸せですね。
いいサポートができればと思います。
そのためにも健康第一ですね^^
Posted by オオタニ at 2009年01月26日 23:05