サガン鳥栖の観戦記。戦術を分析して分かりやすく説明できるように心がけています。

2017年09月22日

サガン鳥栖のクロスからの失点への対策

クロスへの対処としては、クロスを上げる人間に対峙してそこからラインを整えてポジショニングを取るというのがひとつのセオリーになっています。私が少年サッカーをしていたころから、そう教わってきました(笑)
ところが、最近の守備事情としては、クロスに対するポジショニングも様々な考え方がある模様です。こちらは、ナポリのクロスに対するポジショニングとのことで、Twitter上であがっている画像を利用させて頂きました。当然、サイドバックはボールホルダーに対して対峙するのですが、ニアサイドにいるセンターバックは、やや後方に構えてニアサイドをケアする形、ファーサイドにいるセンターバックはやや前方に構えてマイナスのクロスをケアする形、大外にいるサイドバックは、クロスを上げる選手の平行にポジションを取っています。

サガン鳥栖のクロスからの失点への対策

これにより、横から見るとちょうど菱形のように見えるのですが、キーパーとディフェンスラインの間もカバーできますし、マイナスのクロスもカバーすることができます。これらを踏まえて、サガン鳥栖の守備陣がこのようなポジショニングを取った場合にどうなるかというのを想定して今シーズンの失点を振り返り、この菱形ポジションであれば防げたであろうというものをピックアップしました。

サガン鳥栖のクロスからの失点への対策

サガン鳥栖のクロスからの失点への対策

サガン鳥栖のクロスからの失点への対策

クロスに対して菱形ポジションを取ると、特に鳥栖がやられているディフェンスとキーパーの間のスペースを利用されるのは防ぐことができますね。ただし、このポジションを取った時には、ニアサイドにいる選手がいるばかりにオフサイドが取れないというリスクも抱えますし、菱形のちょうど中央のスペースを使われるというリスクがあります。

一番大事なのは、クロスを上げる選手と対峙している選手がクロスを上げさせない(もしくはクロスの場所を制限する)事が大事で、そして何よりも、そのチームの規律に応じたポジションをしっかりと取る事ですよね。いくらポジショニングをルール化しても、ポジションの乱れが発生するとスペースを生みますからね。

…とはいうものの、正直な所、このニアサイドをケアするというやり方をサガン鳥栖が採用した時に、クロスに対する失点がどのように変化するか、かなり興味があります(笑)

<引用させて頂いたツイート>





<画像引用元:DAZN>


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Posted by オオタニ at 19:12 │SAgAN Diary